2012年1月18日水曜日

年明け後の欧州景況感

年明け後の景況感が「想定外」に好転している。ただし、独紙Süddeutsche Zeitungの報道だ。
Deutsche Finanzexperten sind zu Jahresbeginn deutlich optimistischer geworden - sie glauben an eine positive Entwickung der Wirtschaft. Die Konjunkturerwartungen der Analysten sind im Januar deutlich gestiegen, wie aus dem vom Zentrum für Europäische Wirtschaftsforschung (ZEW) veröffentlichten Index hervorgeht. Dessen ZEW-Konjunkturindex stieg deutlich um 32,2 Punkte und liegt gegenwärtig bei minus 21,6 Punkten. 
Einen so starken Anstieg hat es seit Beginn der Umfrage 1991 noch nie gegeben. Von Reuters befragte Ökonomen hatten lediglich einen Anstieg auf minus 50 Punkte vorhergesagt.(Source: Süddeutsche Zeitung, 17,1,2012)
公表されたデータは普通の景況感DIであって、景気が良いと思う回答者の割合マイナス悪いと思う回答者の割合を表す。本文中のリンク先(欧州経済研究センター)をクリックすると表示される測定値をみれば明らかなように、マイナス21.6にまで改善されたというのは、ドイツの今後の景気見通しについて「良くなる」が17.9%、「悪くなる」が39.5%で差し引きマイナス21.6になったということだ。このマイナス21.6は事前にはマイナス50程度ではないかと予想されていた。それがマイナス20そこそこの値ととなり、マイナスはマイナスでも意外にマイナス幅が小さく、これは「想定外」という報道になった。

ただアメリカは、景気が良くなるとみる人が多く、DIの値はプラス18.1(=32.6-14.5)である。大統領選挙の年に景気悪化の筋書きなしという経験則からか。日本もプラス7.0(=24.2-17.2)になっている。もちろん復興特需への期待だ。欧州経済は、どん底をやっと脱するかという瀬戸際ではあるが、これから更に一層悪化していくという見方は急速に後退している。そんなところだ。イタリア、フランス辺りも景況感は好い。これは、少々、不思議な点。

いずれにしても、震源地である欧州においては、年明け後、みなさん結構明るい見通しを持っているようだ。

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