2012年11月5日月曜日

いまの政局 ― つまりは犬か猿かという選択である

特例国債法案がまだ宙に浮いている。

今年度予算の執行を人質にする行為は、いかに政局とは言え、ルール違反である。野田首相はそう主張したい腹のようであり、安倍自民党総裁もあまりに下劣な手練手管を弄したくはない様子なのであるが、「政党」というのは玉石混交の人間集団だ。結局は欲望丸出しのバトルロイヤルになるのではないか。なるしかない。小生は、政局なんてそんなものと、ずっと昔から思っている。
 自民党の安倍総裁は5日午前のTBSの番組で、民主党の輿石幹事長が年内の衆院解散に否定的な見解を示していることについて、「来年、解散・総選挙になり、自民党が与党になったら、予算を組み直さないといけなくなる」と述べ、解散先送りは国政に混乱をもたらすと批判した。
 さらに、安倍氏は「首相がウソつきか、真っ当な人間かを決めるのは、首相しかいない」と強調し、「近いうち」に国民に信を問うとした約束を守り、年内解散を実施するよう求めた。
 民主、自民、公明3党の合意に基づく「社会保障制度改革国民会議」の設置に関しては、人選に協力する姿勢を改めて示す一方、「議論は信頼関係があって成り立つ」と語り、同会議での議論は衆院選後に始めるべきだとした。
(出所)読売新聞、2012年11月5日11時05分配信
2009年の政権交代は、官僚主導から政治(家)主導への転換がスローガンだった。まあ、あれだな。国家運営の番を役人というイヌに任せるか、それとも民主党のサルを有権者が投票で国会議事堂に送りこみ、最近のぼせあがっているイヌをおさえにかかるか。その選択であったわけだ。サルの方が人間の形をした有権者の姿には近いので、国民は民主党議員には親近感をもったが、サルは所詮はサルである。まだイヌの方がましか・・・しかし、イヌにまた戻すと、またイヌが威張って、誰が飼い主か分からなくなる、それもケタクソ悪い ― この「けたくそ悪い」という形容詞は小生が育った田舎の方言かもしれない、標準語では「かたはら痛い」という語感に相通じる。

自民党は、霞が関のイヌたちと長年つきあってきたサルの一党だ。こちらのサルが覇権を握ると、旧体制に戻って国家は安定するだろうが、そこで暮らしている国民の将来は明るくなるか、お先真っ暗か、何ともいえない。ギャンブルだな。まあ、政治は当てにせず、我々が自分のことをしっかりやれば、それが一番っしょ。税金は高いより安い方が一番っしょ。東京のお上なぞ、できれば無いほうがいいに決まってるっしょ。

あとは賭けて今の政局を楽しむがよかろう。政局の存在価値などはその程度である。小生は年内解散・首相が約束を厳守するの方に1万円をイーブンで賭けてもよい。

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