2013年7月16日火曜日

自国首相の海外での不人気を気にするべきなのか

数日前にこんな報道があった。
 【ワシントン時事】米調査機関ピュー・リサーチ・センターは11日、アジア太平洋地域で行った対日意識調査の結果を発表した。それによると、「過去の軍事行動に対する日本の謝罪は不十分」との回答は韓国で98%、中国で78%に達した。
 また、安倍晋三首相の印象を尋ねたところ、好ましい印象を持つ人は中国で9%、韓国で12%にとどまった。「好ましくない」との答えは中韓両国とも85%。
(出所)時事ドットコム、2013/07/12-01:13
 同種のアンケート調査は(当たり前のことだが)ギリシアでも実施されているわけだ。
Noch führt die Bundeskanzlerin, doch ihr Finanzminister holt auf. Als die seriöse Athener Tageszeitung „Kathimerini“ und der zum gleichen Haus gehörende Fernsehsender „Skai“ im April wieder einmal eine Umfrage zur Popularität griechischer und ausländischer Politiker erheben ließen, gaben 87 Prozent der Befragten an, eine negative Meinung von Angela Merkel zu haben. Auf Platz zwei folgte Wolfgang Schäuble, über den sich 82 Prozent ablehnend äußerten – ein neuer Rekordwert für ihn.
Source: Frankfurter Allgemeine Zeitung, 16.07.2013
ギリシアの国内メディアが国内・海外政治家の印象をきいたアンケート調査によれば、今回もメルケル独首相がトップで、87%のギリシア人が独首相を支持、いやさ忌避しているとのこと。この忌避率は、中韓両国の安倍首相に対する忌避率を上回っているから大したものである。ギリシアによる忌避度No2もドイツ人であり、ショイブレ蔵相が第2位を占めた。忌避率は82%でこの数字は同蔵相にとっても新記録。メルケル首相の忌避率も前回より上がったが、ショイブレ蔵相が次第に差をつめており、デッドヒートになっているようだ。

ちょうど中韓の忌避率No2も日本人政治家であるようなもので、まあ小生が想像するに尖閣国有化を実施した野田佳彦前首相が選ばれるかもしれず、きっかけを作った石原慎太郎前都知事が忌避率第2位を占めるかもしれない。

メルケル、ショイブレ両氏ともギリシアでは忌避されているが、欧州のために貢献している側面も大きい ー 「欧州のため」というより「ドイツのため」と言う方が正確ではないかと小生は感じているが。これとギリシアでの評価。「カネを借りたことを忘れたか」と言いたいにちがいないドイツと「返せないことを知っていて貸したのだろうが」と言いた気なギリシア。ま、相手に好印象をもつわけがないわ、な。

これほど悪印象を持っていながらも政治としては両国ともEU連合に一緒に入っている。日本が中韓両国と<和>を醸し出すような雰囲気は、近い将来とても望めそうにもないが、それでも経済的なWin-Winを加速する多国間システムを構築して行く位のことは、可能ではないかと思うし、日本の政治家に委任されている課題でもあると思うが、どうだろう。


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