2013年7月6日土曜日

今後の課題ービッグデータは統計分析かビジネスか

ビッグデータが時代をとくキーワードであるかのように盛り上がっている。

とはいえベストセラー『統計学が最強の学問である』(西内啓)でも、ビッグデータをみる統計専門家の目には深い疑念がまじっている。

巷にはこんな文章もある。
ビッグデータだhadoopだ関係なく、パネル使ってサンプル調査するだけで分かる話でしょう。
裏側にはいっぱい仕掛けはあるんだろうけど、そのぐらいのことは小売ならどこでもやっている話ですね…。これをCOOがドヤ顔で発表してしまうのはマズいんじゃないでしょうか。(出所)ビッグデータという、99%の事業者には効果の無い話(山本一郎)、2,013年3月28日
他方、"Roundup: TDWI conference 2013 and more Big Data with R"という名称で大きなコンファレンスが開催されていて、これは確かにデータ解析の一分野であるとも言えるような気がする。

この5月に応用統計学会が福島市で開催した集会でもビッグデータが特別テーマだった。

確かに「ビッグデータ」という言葉は英誌The Economistが世界に広めたものだが、100パーセント利益を追求するビジネスであるとも思われず、そこには技術進歩が可能にしたある種の新しい科学がある、そんな風にも感じられるのだな。

本格的に新分野で生きて行くエネルギーは小生にはもう残っていないが、当分の間はビッグデータとは統計分析なのか、単なる誇大広告なのか、吟味してみようかと思う。

0 件のコメント: