2014年3月14日金曜日

才能と徳

3月も中旬となると、さすがに気温が上がり、降るよりも溶けるほうがはやくなる。北海道の春はゆっくりと来る。

12月の雪は、暖かく迎えられる
1月の雪は、降り積もる音を静かにきく
2月の雪は、雪かきの労働の友になる
3月の雪は、招かれざる客であり嫌われ者だ
4月の雪は、ノロマな馬鹿で呆れられるが名残がつきない

☆ ☆ ☆

東京で研修中の方ではなく、同じ市内に暮らしているのは兄である。もう<非正規雇用>を何年続けているのか、小生ですら分からなくなった。この3月にまた契約期限が切れるので更新されるかどうかで、ヤキモキしている。そんな就業者は全ての非正規雇用者に共有されている心理だろう。全体の4割はそうなのだ。

才ある者は徳が薄く、徳あるものは才が薄い

新井白石に6代将軍・徳川家宣がそう話したそうだ。

才ある子は、人が求むるが故に遠く旅立ち
才なき子は、人それを求めぬが故に親元にとどまり孝を為す

カミさんに上の成句を作って話すと「そうかもねえ」と言った。いわき市に住んでいる弟宅を訪れた時に話すと「そういう言い方はあんまりじゃない」と異論あり気な様子だった。

どちらが当たっているかは小生にはどうでもよいが、有能か無能かという尺度は、人が暮らしていく上で過剰に重んじるべきではない。報酬は才能に比例すべきでもない。小生は、完全平等主義者ではないが、才能が全てではないことは自明のことだと思う。


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