2014年3月21日金曜日

<嫌韓+嫌中+嫌ロ+嫌米≒鎖国願望>ではなかろうか

ロシア・プーチン政権によるクリミア編入でEUも対ロ追加制裁を実施する方針らしい。ただ欧州の対ロ貿易は、アメリカのそれの10倍にも達するということなので、効果的経済制裁にまで踏み込むかどうかは、なお検討中であり、おそらくそこまでは行かないのではないか、特にドイツはロシアとの経済的繋がりが強く、対米追従姿勢もないと言えるので、そう予想されているようだ。

日本の領土交渉にも影響しそうだ。安倍政権が進めようとしている北方領土交渉にとって、いまの国際環境が吉となるか、凶となるかは、二つの正反対の見方があるという。どちらにしても、ロシアのナショナリズム、日本の嫌ロ感情の高まりが、今後の交渉の行方を大きく左右するだろうという専門家の解説が本日の道新に掲載されている。

それにしても年末の総理靖国参拝に失望したというアメリカに日本国内では嫌米感情が高まったというし、中国、韓国の反日に対する嫌中、嫌韓は言わずもがな。それに加えて今度は嫌ロでござるか…。オーストラリアとのFTA交渉では、先方が自動車で譲るかわりに日本は牛肉で譲れと。そうなると安い牛肉が入ってきて、国内では嫌豪感情が高まるかもしれない。労働市場が規制緩和されれば、反日感情が比較的弱い東南アジアから多くの人が流入してきて、嫌ア感情が高まりそうだ。

こんな風では日本人の本音は<鎖国願望>なのではないかと憶測されるのだな。海外旅行にはいくが、日本に帰ればマイホームに帰ったようにリラックスできる。そんな国にしたい風でもある。しかし、日本文化を日本人だけが消費するというわけにはいかなくなっている。日本人だけが世界とは別にこの国で暮らしていけば、人口は3千万人程度にならなければいけないし、それでも生活水準はいまの10分の1程度ではおさまるまい。いま現時点の貧困生活と同等の水準になるのは容易に予測できる。日本は、日本人にとって故国であるが、外国人にとっても来やすい、留まりやすい、住みやすい、働きやすい、遊びやすい空間であることが大事だ。それがいまこの国で暮らしている日本人の為すべきことであるし、また為しうることでもあると思う。

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