2015年1月20日火曜日

外国の裁判ではあるが・・・面白い

ナッツの出し方が間違っていると激怒して離陸直前の飛行機を停めた大韓航空副社長が被告人となり第1回公判が開かれた。それが、面白おかしくという調子ではなく、寧ろ「国が違えば事情や慣習も違うねえ」という感覚で、日本のワイドショーでも話されている。

いろいろな罪で起訴されているが、基本的にすべて否認する戦略であるようだ。中でも鍵となるのは「航路変更罪」に該当するかどうかであるようだ。これも否認しているようだから、さすがに小生も驚いた。確かに、それぞれの国の事情はあるものだ。

「航路」とは空の道であり、離陸していない以上は飛行機は航路にはまだ入っていない。だから航路変更罪ではないという論理のようだ。何か、李朝朝鮮華やかなりし時代、喧々諤々、二大派閥に分かれて宇宙の原理について哲学的論争を繰り広げた情景を連想するのだな。

しかし、航空官制には素人の小生も「航路」とは飛行予定時刻、経度・緯度・高度で構成される地理上の位置、これらを含めた飛行計画として認められているのではないか。そう推量するのだが、間違っているのだろうか。だとすると、離陸してはいないが飛行予定時刻を遅延させた以上、航路変更罪に該当するのが理屈だと思われるのだが、違うのかな……ということは、あれか…にも関わらず「航路変更罪」に該当しないと主張しているのは、韓国政府が「航路」は時間とは無関係の概念だと、そう解釈されていることを前提に否認しているのか。

分からぬ。
それにしても、カミさんとも話したが、日本では絶対に起こりえぬ事件である、な。たとえ経営上層部であっても、現場であんなことを言い出せば『姫、ご乱心』ということで、閉鎖区域に軟禁されてしまっていたのではあるまいか。そう憶測するのだな。

まあ更に翻って、というか敷衍して言えば、日本の武家政権の誕生も皇室と朝廷がモノの道理さえついに理解できない状態となり果ててしまった。その自然な結果であった。こんな事まで思い出してしまったから、やはり、国が違えば事情も違うものである。

でも、面白い—不謹慎だが。


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