2015年7月27日月曜日

国会対応・・・とな??

首都機能移転は随分以前から日本でも検討されている。

首都機能移転ほどではなくとも、副都心の構想、それから関東近県への政府機関移転なども関連した話題だと記憶している。

本日の道新には、「中々難しい・・・特に省庁本体が東京を離れるのは不適切ではないか」という声が上がっているらしい。主要閣僚I氏は、国会対応を考えると難しい、と発言している由。

国会対応ねえ・・・そう感じました。

確かに国会議員から質問予定が出ると、担当課の役人(多分、課長補佐クラス乃至その下)が答弁を書いて、それを大臣が読むか、担当局(相手のレベルによっては課)長がご進講に赴いたりしなければならないからねえ……。

悪しき風習だ。資源と時間の無駄でもあると思う。自分で勉強すればよいし、必要なら大臣や副大臣から説明をきけばよい。役人とあって事情を聴取するなら、秘書を出張させて面談させれば良い話しである。

何事につけて日本と比較されるドイツでは、ボンからベルリンに首都機能を移すという節目があったが、いまでも国防省はボンにあるようだ―というか、ドイツの中央官庁・政府機関はドイツ全土に散在している(Wikipedia)。日本銀行にあたるドイツ連銀はフランクフルトにある。最高裁である連邦憲法裁判所はカールスルーエに所在している。連銀総裁と財務相がすぐに会って話ができないのはいかんじゃないかとか、防衛省が首都にないのは話しにならんとか、そんな批判がドイツ紙に載ったことはない。

イギリスの気象庁はロンドンにはなく、ニュージーランドの統計庁は南島の鄙びた町クライストチャーチにある。

行政機能は行政効率上の配慮から決めるのが理にかなっている。国会議員は国会の設立理念どおり立法のために時間を使うべきであろう。やり方はいくらでも工夫できるものだ。

国会議員は官庁に物申す「公選・市民オンブズマン」であると認識している御仁が多すぎるのじゃあないかネエ…。日本は議院内閣制なので、対案を提出できる野党はいるが、オンブズマンまで選挙する必要はない。もったいない。日常の感想である。

★ ★ ★

まったく違う話し。

いじめによる自殺が、この近年、続いている。誠に傷ましく、悲惨な状況に、いま学校という制度が置かれている。これだけは分かる。

先日、躾⇔厳しさ⇔ハラスメントをタイトルにして投稿した。子供同士のやりとりでは、遊び⇔ケンカ⇔イジメ。子供本人の感覚では、これらの間がしばしばグレーゾーンである。

子どもはすべて純真であり、染まりやすく、そして無知である。面白がって、遊んでいるつもりが、いじめになっていた、と。そうと知った子供が、ずっと永く心的障害に苦しみ続ける。こんなケースも大いにありうる。一緒に育った兄弟、姉妹ですらありうることだ。

悪い結果に至ったとき、アウト・セーフのシロクロ的裁決をすることは、子供が成長する過程においては、やってみても意味など見出しがたいと思うのだ、な。子どもにとっては、シロクロを伝えるより、自分が経験したことの意味を理解し、成長することが大事である。結果に対してシロクロをつけるなら、親権者たる親世代に対して行うべきだろう。それならば、社会が良くなる可能性がある。

将来世代の卵は、育てることが最優先であって、親権者をさておいた上で子供を裁いていては、まさに「お先真っ暗」なのである。

その昔(というほど以前でもないが)、『喧嘩にまけて帰って来るんじゃない!泣いて帰ってくるなど男子の恥だ!』。そう叱責された男の子は多かったと思う。今にして思うと粗野であったが、粗ニシテ野ダガ卑デハナイ、そんな意味では、自尊心を自覚させて、折れない心をつくるうえで、案外必要なやり方であったのかもしれない。

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