2015年7月23日木曜日

メモ: FT買収

日本経済新聞社が英紙Financial Timesを買収するとの報道だ。

最近、日経紙上にFT記事を和訳した文章が掲載されていたので、かなり親密な関係を築いているらしいとは思っていたが、それにしても競合していたトムソン・ロイター(←これは小生の勘違い)をおさえて傘下におくとは、侮れない資金力だ。ま、日経ニーズやテレコムで儲けているからねえ…。

FTのクウォリティに近づけるかどうかは分からないが、願わくば、連載コラム記事を一週間遅れで載せてほしいものである。
LONDON— Pearson PLC on Thursday said it would sell FT Group, which includes the Financial Times newspaper, to Nikkei Inc. of Japan for £844 million ($1.32 billion).
The cash sale means Pearson is jettisoning one of its flagship media assets to sharpen its focus on its key education businesses.
For years, the London-based company—which generates about 60% of its sales in North America and three-quarters of its revenue from education—has rejected talk it would sell its salmon-colored, business-focused title.
However, on Thursday the company said that after 60 years of ownership it was best for the FT to be part of a “global, digital news company.”
Shares in Pearson traded about 2.7% higher after the announcement.
The agreement doesn’t include FT Group’s London property at One Southwark Bridge and Pearson’s 50% stake in the Economist Group. The transaction is subject to a number of regulatory approvals and is expected to close during the fourth quarter of 2015.
Source: Wall Street Journal, 2015-7-23, 10:25 a.m. ET

上のように、旧オーナーのPearson社にはこの売却がプラスだと受け取られているようだ。多分、日経の株価も明日の東京で騰がるだろうと予想する。

【追記7-24】
上のように思っていた所、考えてみれば新聞社の株は公開されていないことに思い至った。故に、朝日新聞の株価というのはないし、読売、毎日、日経、すべて東京市場で株が取引されているわけではない。ただ、日経系のテレビ局である「テレビ東京ホールディングス」は、本日10:40現在で1983円、前日比5.93%高となっている。

新聞社株については、世間のブログで以下のような指摘もされている。
日経新聞は、世界一の経済新聞だが、株主は社員株主会だ。子会社が35億円の不正経理を行い主犯格3人を東京地検特捜部に刑事告発していたが、今回その3人が逮捕されて昨日の新聞に載った。日経新聞も一面を裂いて報道しているが、すっきりした報道ではない。誰が何のために誰を追及しているのかが分からない。会社が誰のものだかはっきりしていないからだ。 
株式が公開されていないのは、日本の新聞社だけではない。世界的な傾向だ。理由は中立な報道を続けるために、偏った株主に左右されることを恐れるためだ。朝日新聞の株をビル・ゲイツが全株買収したら、ウィンドウズをめぐる報道は、朝日一紙では納得できなくなるだろう。アメリカをめぐる報道も圧力がかかっているのではないかと思いたくなる。報道の客観性は確かに失われる可能性が大きい。 
しかし、それより悪いのは誰がその会社を所有しているかが分からないことだ。仮にビル・ゲイツが朝日新聞の大株主になったら、読者はそのつもりで朝日の記事を読めばいい。いくら中立公正な報道姿勢をうたっても、記事は人間が書くものだ。書く人の立場で物事は違って見える。一番重要なことは、その記事がどういう立場で書かれているかが明らかになっていることだ。 
新聞社は誰のものだと聞けば、新聞社の人は読者のものだと言うだろう。読者が読者に記事を書くはずがない。みんなのものと言えば聞こえはいいが、みんなのものなんていうものはこの世の中にはない。結局誰のものかはっきりしないと無責任な行動が横行し、私物化する人が出てくるのだ。
(出所)「誰のものだか分からない新聞社」より一部を引用

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