2016年5月16日月曜日

わが人生の一部となった名機


関西の某国立大学附置研究所に在職していた時分、科研費で購入したMacintosh SE/30を自宅から研究室に移した。

車に乗せ研究棟裏の駐車場から手に持って搬入。それほど重くはない。




母が亡くなった翌年に偶々現在の勤務先で公募していた数理統計学担当教官に応募するための書類はすべてこのSE/30と日本語FEPのSweet Jamを使って作成した。書類を作成する前後のことはまだ頭に残っている。小役人の人生から完全に方向転換したわけだ。

当地に着任してからも暫くは研究室で使用していた。が、翌年か翌々年に(確か)自費であったと思うが、Macintosh Quadra 840 AV、機番はもはやうろ覚えだが、より高速に動作する最先端の機種に買い替えて、先輩のA.M.さんとの共同研究に必要な計算を進めたものである。

半ば引退状態になったSE/30であるが、廃棄するには忍びず、自宅に持ち帰って、机上で使っていたこともあったと思うのだが、そのうちに父の遺品である書棚の上に置くことにした。やがて置き場所は父の退職記念品である背の高い書棚の横の畳の上に変わり、最近は積み重ねた本の下に埋もれていたのである。

昨日、郊外のホームセンターで収納ボックスを買ってきて、その周辺を片付けた。SE/30も、自宅よりは最後の何年かの間、研究室に置く方が適切であろう、と。そう考えた次第。

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