2016年5月23日月曜日

北の花見はライラックで・・・

昨日は隣町のS市まで画材を買いに出かけた、というより跳ね上げ式の老眼鏡をかけたまま寝てしまい、それをはずして枕元に置き、さらに肘で押しつぶしたようなのだ、な。枠が変形し、修理してもらわないとダメになった。どうせ行くなら画材も買って帰ろうと思ったのだ。ところが画材は大通り向こうで買うので、(再び)どうせならライラック祭りで賑わっている中を歩いて帰ってもいいかと思った次第。どうせ、どうせの外出であった。




大変暑い。「熱い」と言ってもいいくらいだ。まだ5月というに、まるで7月だった。

ライラックは満開をやや過ぎたころか。とはいえ、北海道で花見をしたいなら、桜よりもライラックに限ると個人的には思っている。

人の出足も大したものだ。

横では裏千家の抹茶鑑賞会がテントを開いている。テント裏を覗き見してみると、和服をきたご婦人たちが扇子であおいで涼をとっている。

暑すぎますよね・・・と、声をかけると吃驚されるだけなので、黙って歩きすぎる。




ライラックの花言葉は「初恋」だそうだ―ほかにもある。

大体は4枚の花弁があるが、稀に5枚の花弁をもっているものがあるという。それを二人で飲み込むと、二人は離れられなくなるという言い伝えがある。ただし、「結ばれる」とは言っていない。形はどうであれ「離れられない」というのは、意味深長である。



薄紫のライラックは小生が暮らすマンションの周辺にも多数植わっているが、白いライラックは比較的少ない。

こちらは「青春の純潔」を意味するそうだ。

まあ、そんな感じだが、ドイツ地方ではこれに加えて「不幸を呼ぶ花」にもなっていると、どこかで聞いたことがある。

どちらにしても、ライラックは若い人と縁のある花のようだ。

それでも中高年がみても美しい花だ。やすらぐし、桜の季節のように肌寒くなく風邪をひく心配がない。

同じ紫でも色々な色合いがある。ライラックの花の下で冷やしたワイン、それもソーテルヌとか甘口をチビチビと飲むのは最高である。

本を一冊もっていけば3~4時間はそこで過ごせそうだ。

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