2016年9月2日金曜日

老兵は死なずただ消えゆくのみ

終戦記念日から三週間続いていた某企業グループ向け研修が本日終了した。小生は一昨年の第1回から参加し「戦略的思考のためのツール」を担当してきたが、今年限りで引退することを申し入れてある。

今回の参加者は13名。全国から選抜された課長クラスである。いわばビジネス戦争の前線で部隊長として勤務している13名が当地に集結したわけだ。そんな13名を特訓せよと委嘱された我々こそ、特訓されているという感覚を覚えるのは、今年も同じであった。

昨日、今日の派遣元企業役員向け最終発表会で配られた資料は記念に保存しておこう。

ただ、もうやることはないのかと思うと、いささか寂しくもある。

Old soldiers never die, they just fade away ...

老兵は死なず、ただ消えゆくのみ

小生なら最後に "with no remarks" をつけるだろう。『老兵は死なず、語らず、ただ消えゆくのみ』。

そして、本来ずっとやりたかったことをする。

歸去來兮     歸去來兮(かへりなん いざ) 
田園將蕪胡不歸  田園 將に蕪れなんとす 胡(なん)ぞ歸らざる 
既自以心爲形役  既に自ら心を以て形の役と爲す 
奚惆悵而獨悲   奚(なん)ぞ惆悵して獨り悲しむ
實迷途其未遠   實に途に迷ふこと 其れ未だ遠からずして

覺今是而昨非    覺る 今は是にして 昨は非なるを

(出所) 陶淵明「帰去来」


生活のために報酬をもらうためにする仕事はすべて面白くはないものだ。これまでが間違っていたのであり、これから正しいことをするのだ。

若いころから詩人の心境をうらやましく思っていた。

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