2017年10月6日金曜日

与党の弱気は与党の罠か?

小池都知事兼希望の党代表が、希望の党の選挙公約を発表しそれを「ユリノミクス」と命名した。

しかし、同人は「今回の衆院選に出馬せず」と断言しつつも、それでも「やはり出るのではないか」と(これまでの行動パターンの記憶もあるのか)周囲から疑われ、発言がまったく信用されていない人物である。ま、このあたり「日本のフーシェ」の面目躍如。

その人物が公約する言葉が信用されないのはロジックというものだ。

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守るつもりのない綺麗なことを現時点で発言しておくというのは、小生の感覚からみれば「ほとんど嘘」に該当する。

憤慨の念を感じたので、メモっておこう。

もしも「やっぱり出ることにいたしました」と言葉を翻して立候補すれば、与党は昨秋のヒラリー・クリントン候補がそれでやられた「(上品な)嘘つき」反復指摘戦術をとり、本気で落としにかかるのではないかと憶測しているところだ ー 現政権にも嘘が混じっているだろうが、「相手も嘘をついているんだから自分も嘘をついてもいいはずです」とはとても言えない。「ほとんど嘘」と「あからさまな嘘」はやはり違う。ということは、小池都知事の出馬に戦々恐々としているというのは、ひょっとすると漢の名将・韓信と同じ手口の罠ではないか、と。そんな気もしている。

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実際にそうなる可能性は、小池都知事の今時点の発言を信用する限りないのだが、もしも出馬・白兵戦になれば、意外な接戦となる可能性がある。そう予想しているところだ。

接戦にもっていける可能性が(意外にも)かなりある。「素人」の小生が予想しているくらいだ。プロにはとっくに周知のことだろう。接戦必至の方向を出すだけで戦術的には十分だ。それだけで小池都知事を自分の選挙区にはりつけられる。応援どころではなくなる。自分が落ちたら全てを失うからだ。代わりうる人材は党の中にまだいない。代表を狙い撃ちすれば他の新人候補は枕を並べて全滅の憂き目を喫するだろう。

(もしも今から)衆院選に出馬をするとすれば、見通しは暗い。しかし、このくらいは双方とも既知のことであるに違いない。どう出るだろうか。今のままでは希望の党は苦しい。これまた否定できない。小池女史は一度去った勝機を手に戻す妙手を思いつくだろうか。

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