2018年1月4日木曜日

今後5年の夢: AIによるインターネット情報モニタリング機能

今年は無理だろうが、5年程度の時間があれば可能ではないかと(小生には)思われる技術進歩の一つとして、あらゆるネット記事を対象に以下のような機能を、最初は有料オプションでもいいので、開発・導入してほしいと、そう熱望しているのだ。

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閲覧しているhtmlページ(更に、PDFなど全ファイルを対象にしてほしいし、必要であるという点ではLINEやWhatsAppのログデータも対象とするべきかもしれない)とネットからアクセスできる他のページ(サンプル調査でも十分だが)とを比較して、たとえばいま閲覧しているページと同趣旨のページが80%を超えていればバックグラウンドを濃い赤色で、50%を越えれば薄い赤色にして分かるようにならないものか。そして該当箇所指定ボタンをクリックすれば、その判定の根拠となった意見にわたる段落を強調表示してほしいのだ、な。当然ながら、自動翻訳機能を駆使して検索対象範囲はグローバル。「全世界」とする。似たようなシステムとして、たとえばAmazonのKindleで本を読んでいると、多数の人がコメントを付している箇所はそれが分かるようになっている。要するに<重要箇所>の共有機能だ。あのサービスをさらに発展したレベルにしてほしいのだ。

更に付け足せば、閲覧しているページと趣旨が反対であるページも同数あれば、バックグラウンドをたとえば薄い黄色にして、そのページで主張されている意見は賛否が分かれていることを教えてほしい。

文章表現上、人格攻撃にわたると判断される箇所は(例えば紫色のイタリック体で)分かるようにしてほしいし、ネットからアクセス可能なテキストから攻撃される根拠がないと判断される、いわば誹謗中傷と思われるページは紫のバックグラウンドで表示すれば、いま読んでいるページがどの程度信頼のおけるものかどうか、ある程度は憶測できるであろう。

他に類似のページがまだアップされておらず、何かの提案と思われるページは例えばグリーンのバックグラウンドで表示するなども有用だろうと思われる。

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自然言語処理やテキストマイニング、人工知能のレベルアップが更に進めば、ネットを通した根拠なき誹謗中傷・人格攻撃・イジメやハラスメントを防止できるだろう。頻繁にそのような攻撃的記述を行う人物を特定して情報を共有することも技術的に可能になろう。

ネット上を流れるウイルス(=悪質なビット列)を検出する作業とある程度は似ているかもしれないが、マルチリンガルな自然言語処理と意味解析が求められるのでAIは不可欠だ。

マア確かに、このような技術が警察や検察によって過剰に使用されれば「監視社会」に陥る。しかし、盗聴器が製品としてあるから当局は必ず国民を盗聴するわけではない。「必要なら出来る」というだけで十分だ。そんな技術を社会として保有しておくだけで、抑止効果がある ー もちろん一罰百戒の意味で現実に実行できるための法制度は設けておくべきだろうが。

技術水準の向上は、常にプラスの価値を社会に提供しうる。新しい技術が社会に損失を与えることがあるのは、人間の悪意からであって、その技術の性質自体からもたらされるものでは決してありえない(この「悪意」という言葉は実に複雑なのだが、また改めて)。

なので、<AI化されたインターネット情報モニタリング機能>には大いに期待しているのだ。

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