2018年5月14日月曜日

メディア企業による世論調査の質問設計で一つの疑問

今朝の朝刊に共同通信が実施した内閣支持率調査の結果が掲載されている。

それによると、安倍内閣への支持率はなお30%台(=40%弱)ながら前回より微増。半面、不支持率はまだ50%を超えている。「踏みとどまっている」というコメントがつけられていた。

また、次の総理に誰がふわさしいかという質問に対しては、小泉進次郎氏が初めてトップになったということだ。2位が石破氏、安倍現総理は3位であったよし。但し、自民党支持層に限れば安倍氏の支持率が40%となり、小泉氏の20%のほぼ倍となっている・・・と、そんな解説がつけられている。

「???」、が小生の感想である。

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調査の質問は次のようでなくてはロジックが通らず結果の解釈が難しい。

質問〇〇: 与党を支持していますか、野党を支持していますか?
( )与党(自民党・公明党)
( )野党(その他の政党)

質問□□: 上の質問で与党を選んだ方に質問です。次の総理大臣に誰がふさわしいと思いますか?
( )安倍晋三現総理
( )石破茂議員
( )小泉進次郎議員
( )山口那津男(公明党代表)
( )その他(具体的に名前をお書きください:       )

質問◇◇: 質問〇〇で野党を選んだ方に質問です。次の総理大臣に誰がふさわしいと思いますか?
( )玉木雄一郎議員(希望の党代表)
( )大塚耕平議員(民進党代表)
( )枝野幸男議員(立憲民主党代表)
( )その他(具体的に名前をお書きください:       )

当たり前の質問設計であるので、こうなっている(のかもしれない)、とは思う。

質問〇〇では敢えて「支持政党なし」は入れていない。与党を支持するか、野党を支持するか、ロジックは二択である。質問□□と◇◇で未回答は「該当者なし」と解釈される。

野党を支持すると回答していながら、次の総理大臣にふさわしい議員として自民党議員を回答するというケースは、解釈が難しくなる。実際、共同通信社の調査ではこんなケースが大量に発生していると推測できる。

野党を支持するなら野党議員の誰が次の総理大臣にふさわしいと考えているのかを先ず回答してもらうのがロジックだ。

そう質問しなければ「支持している政党」という語句の意味するところが曖昧になってしまう。

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いずれにしても、次の総理大臣にふさわしいのは誰かという質問で、小泉進次郎議員が首位となったのは「野党支持層」を含めての数字であるのは明らかだ。

が、自民党議員が総理大臣になりえるのは、自民党(+公明党)が議席の過半をとったときだ。その自民党支持層では安倍現総理がダントツで支持されているのが事実なら、基本的な流れは安倍政権継続という結論になるのではないか。首班指名で自民党議員は自民党総裁に(ほぼ確実に)票を投じるのだから。流れはこう見るべきだろう。

どうも小生が昨年春に投稿した予測は外れそうな状況になってきた。

まあ、自民党支持・安倍非支持+野党支持が結託して、安倍現内閣支持勢力を上回るという可能性もあるのだが、上のような記事からこれを読みとれというのは、素直な伝え方とは言えまい。データの解釈において、可能性を探るような読み方は(ある意味)タブーである。まずは素直に読みとることが大事だ。

世論調査に限らずデータ分析を行う時には、自らの意見は封印してニュートラルな姿勢にたつことが非常に重要だ。

★ ★ ★
話しはまったく変わる。

「セクハラ」についてはこのところ相当集中的に投稿していて、これまた昨今の世相そのものだと思うのだが、色々とネット上にある投稿を読んでいると、セクハラに悩む(特に)女性勤労者は非常に多いということが分かる。

ただ、どうなのだろうなあ・・・

訴えられている辛さや悲しみは、その人がまさに女性であるためだと思わざるを得ず、だからこそ「セクハラ」ということになるのだが、訴えられている内容は「仕事の辛さ」、「理不尽な処遇」、「職階の上下関係のやり切れなさ」、等々であるようでもあり、もしそこから「セクハラ」的側面をとってしまえば、そのまま男性若手勤労者にも当てはまる、同じような辛さでもある。男一匹生きてりゃあ、そんな逆境は幾らでもあるだろう、女一匹だって同じさ、と。そういう感懐をも持ってしまう。これまた事実なのだ、な。

そりゃあ仕事になると、何だって辛いもんだぜ・・・そうそう簡単に人様からカネをもらえるわけないだろが。会社に入って楽ができるって思ってたのかい?  仕事なんて楽しいもんじゃないヨ。お客様は神様だし、モンスタークレーマーだっている、大体、上司と波長が合うなんて、そんな年は何年あったかなあ・・・そんなもんさ、あとはフンって感じよ。砂を噛むような毎日さ。前にもいったろ? 仕事で幸せになろうなんて考えちゃ駄目だヨ。命をとられずに、カネをくれるだけ、運がよかったくらいに思うこった。でなけりゃあ、辛い仕事、やっていけねえぜ。楽しみを別につくらねえとな。土台、仕事なんて行儀よくなんて言ってちゃあ、勝てねンだよ。戦争に負けてよ、日本がアメリカやヨーロッパに馬鹿にされながら、それでも仕事でうまいこといったのはヨ、とことん行儀悪くやったからだって。それを今になってヨ、仕事は上品に、優雅になんて言ってよ、中国や韓国はどんどん情け容赦なく日本から何もかも獲っていこうって、そんな時代だろ。あっちはあっちで行儀のギョの字もなくやってるよ。そんな戦争みたいなマーケットでよ、お行儀よく営業なんてできねえぜ。裏じゃ相手の股グラ蹴り上げてんだヨ。自分の会社の中はお上品になんて言ってもヨ、そりゃただの自己満だろうが。サービス残業とか、横流しとか、犯罪色々ある中でよ、ああ言われた、こう言われた位で、社内で紛争起こしてちゃあ、肝心の会社がそのうちつぶれちまうんじゃないのかい?

そんな苦言、というか叱責、指導・・・いやあ小生も年だネエ。そんな感じがしてしまう。

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