2018年8月4日土曜日

気温も政治も旧世代には理解不能になったのか

夏の甲子園大会をどのように続行すればいいのか、議論が盛り上がってきた。何しろ35度超、というより40度に迫る猛暑である。猛暑という言葉より、「酷暑」、いやいや小生は「極暑」、「獄暑」のほうが実感をよく伝えるように思う。「ホントにねえ、北海道で好かったネエ~~~」と、先日病院の待合室で見たお婆さん達の会話を思い出す。

甲子園大会のほうは既に提案が幾つか出てきている。

  • (誰かが資金負担をして)甲子園をドーム化する。阪神電鉄の胸先三寸だ。
  • 京セラドームに場所を変える。高校生たちはガックリするかも。
  • 夏の甲子園大会の開催時期を盆明けにシフトする。

春の選抜も4月に食い込んでいる。9月に食い込むかもしれないが最後の盆明け開催が最も現実的かもしれない。

どちらにしても、『夏の暑さが何だ』という旧世代はこの夏の暑さを知らない。自分たちの経験が通じない現実がいま到来している。お偉方は公用車から降りて自分で炎天下を歩いてみればいい。

新しい現実の下でどうするかという問題は、古い経験をもとに古い原理を主張する旧世代にはかまわず、若い世代で決めてしまう方がよいだろう。

そもそも19世紀から20世紀初めの時期は地球規模で低温化した時期として知られている。この100年で期間を切ってみれば、長期的に気温が上昇しているのは、地球気温変動の循環的要素が否定できない。「獄暑」は傾向として続く、そう前提して対応を決める方が賢明かもしれない。

◇ ◇ ◇

よく似た事例。

安倍政権の支持率が高止まりしている。

財務省の文書改竄、モリカケ騒動では不誠実な隠蔽、更にはカジノ法案や参院定員増を盛り込んだ公職選挙法改正案が強行採決され、それでもなお支持率40パーセント前後。

政治評論家には『こんな状況でも、安倍内閣が、なおも支持率を維持していることが、僕には理解しがたいのである』と述べている人がいる。

理解できない新時代の政治状況が到来している・・・これも一面の事実だろう。

現実が本当に理解できないなら、もう「古い人は潔く引退するべきでしょう」と。専門家なら理解困難な現実と取り組んで分析し説明し、将来の行く先を予測するのが仕事だろうと思うのだが、「ついていけんなあ」という気持ちばかりは小生にもよくわかるのだ、な。"Me Too"である。

旧世代には理解困難な自然現象、社会現象がいろいろと発生している。若い世代は、直ちに自分の経験に織り込んで戦略を構築できるだろうが、古い経験と古い思考にとらわれている世代は絶句するばかりだ。そろそろ引退して、静かに現実の推移を見守るべきかもしれない。

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