2019年11月13日水曜日

一言メモ: 「逆イールド解消に安心」はないでしょう

米国・ミネアポリス連銀総裁がリセッションの兆しと言われる逆イールド現象(短期金利>長期金利)がごく最近になって解消したことに安心していると報道されている。

[12日 ロイター] - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は12日、リセッション(景気後退)の前兆とされる米国債利回りの逆転(逆イールド)が解消されたことに安心感を示した。

総裁はまた、設備投資が弱い一方で、消費支出や雇用市場は力強く、米経済見通しは「若干まだら模様だが、おそらく数カ月前と比べるとやや楽観度が増している」と語った。
(後略) 
(出所)ロイター、2019年11月12日

 この景気判断はないだろう。

経験則によれば、逆イールド現象が一度発生したあと、それが解消してから間もなくの時点で実体経済はピークアウトしてきた。

つまり、ピークアウトは間近いと予想しておくべきである。


セントルイス連銀が運用しているFREDから作成したグラフをみても逆イールドと景気循環の下方転換点との関連性は経験上明らかである。

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