勤務している組織のホームサイトを任されることになって今月は本当に大変だった。年間スケジュール上、11月からサイト閲覧者が増えると予想され、とにかく突貫工事を余儀なくされたわけだが、その過程でテーブルタグを使ったレイアウトでなく、今風のCSSによるレイアウト制御を勉強してみた。
まあ、CSS入門者にしては結果オーライと言うところだが、やっぱり文法と動作との対応を頭に入れるにはかなりの時間を要しましたネ。しかも、大きく分けてIEとFirefox、WindowsとMacが混ざり合って、それぞれが微妙に異なった表示をする。時には重複するブロックにかけたbackground-colorが異なった現れ方をする。要するに、言語としてはどうにも柔らか過ぎて、芯が無いと言うか、記述と動作が結びつかない。ずぶずぶと沼の底に沈んでいきそうな頼りなさを感じたことは否めない。
とまあ、このように不満は多々覚えたのが事実ではあるけれど、メンテナンスは見通しが良くなったので相当楽になるような気がする。
何よりもコンテンツを書いているときは文書の基本構造だけを考えながらマークアップを入れていって、ブロックわけしてから、レイアウトのデザインという風に作業手順が整理されることは最大の妙味だと言いたい。
2007年10月26日金曜日
2007年10月12日金曜日
Aflaxは使えそう
2007年10月1日月曜日
労力は必ず報われる
専攻内FD研修会に出た。今年度前期の授業評価結果を見た。
元々、統計シミュレーション機能をWEB上で利用させていたりして<Eラーニング>項目のスコアは高かったが、今回の結果は4.8だった。ビジネススクールとはいえ比較的多い履修者30人の平均値だから、相当数の学生は満点である5点をつけたものと見える。<準備>が4.90ともっと高い。これは授業とほぼ同一内容の説明をネット経由ストリーミング配信したことが効いたのだろう。その他多くの評価項目があるが、総合では<推薦したい>が4.7、<満足度>が4.57と、今回の結果はこれまでの自己ベストとなった。<ディスカッション>は授業中では行っていないのでスコアが低く出ているのは当然というか、やむを得ないとも言える。まあ、実質的な意味で今期提供したサービスに極めて高い評価がついたと自己満足しているのが正直な気持ちだ。
実は、ネット配信で学生向けに授業を提供し始めたのは今年度前期からである。実際に自由記述欄を見ると
● ストリーミング授業が良かった
● Eラーニングでの補講等でのフォローが分厚い授業だった
● ネット配信で予習が出来、課題のフォローもあって、良く理解することができた
などとあり、やはり一口にEラーニングと言っても、単に補助教材的なサービスをアラカルト風に提供するだけでは、学ぶ人たちの観点からすると、それほど評価してくれないということがよく理解できた。インターネットなら何でも良いというわけではなく、授業の理解に直接に役立つリソースのみが受け入れられるということだろう。
統計とはいえ基本段階でよかったともいえる。基本の解説は、言ってみれば10年前とそれほど内容は変わらない。大学院生以降の研究者が使うテキストなら年々変化していると言わざるを得ないが、基本的な教科書なら長い期間ずっと同じ内容だ。だから今回収録した授業は数年の継続的使用に耐えるだろう。来年度に将来予測など応用的な内容について収録を行えば(この分野も中級レベルながら定石な技法は既に確立している)、量的には2倍の教育サービスを提供できる。投入している労力は1人(つまり私だ)と一定なのだから、これは労働生産性が倍増したともいえることではあるまいか?
つまりWEB上で知的資産を蓄積することによって、資本集約性が上昇し、教育の労働生産性が上がっているということに他ならない。あらゆる経済活動が競争下にあり、究極的には生産性を向上させた組織のみが生き残るのであれば、やはりどの大学も例外なく高度Eラーニング・サービスにとりくむことを、今後ますます迫られるだろう。
この10年、特に高等教育段階でIT技術が浸透してきたことは夙に指摘されている。しかし、主としてEMS(e-Learning Management System)が普及してきたわけであり、今後の最大の課題は充実したコンテンツの作成であると何度も指摘されている。もしもコンテンツがアウトソーシングされれば、大学教育はブランド教授の出店と化すであろう。コンテンツばかりは、教える人間が自分で作らないと、教えているとは言えない。本ならともかく、語りまでも教室内で再生したら、もはや放送技術者(というよりバイト)だ。
教室という閉ざされた空間で独占的に供給されるしかなかった授業というサービスも、今後急速に移動可能なモノとして取引されるようになるだろう。教育サービス従事者としては恐ろしい時代がやってきたものだ。
元々、統計シミュレーション機能をWEB上で利用させていたりして<Eラーニング>項目のスコアは高かったが、今回の結果は4.8だった。ビジネススクールとはいえ比較的多い履修者30人の平均値だから、相当数の学生は満点である5点をつけたものと見える。<準備>が4.90ともっと高い。これは授業とほぼ同一内容の説明をネット経由ストリーミング配信したことが効いたのだろう。その他多くの評価項目があるが、総合では<推薦したい>が4.7、<満足度>が4.57と、今回の結果はこれまでの自己ベストとなった。<ディスカッション>は授業中では行っていないのでスコアが低く出ているのは当然というか、やむを得ないとも言える。まあ、実質的な意味で今期提供したサービスに極めて高い評価がついたと自己満足しているのが正直な気持ちだ。
実は、ネット配信で学生向けに授業を提供し始めたのは今年度前期からである。実際に自由記述欄を見ると
● ストリーミング授業が良かった
● Eラーニングでの補講等でのフォローが分厚い授業だった
● ネット配信で予習が出来、課題のフォローもあって、良く理解することができた
などとあり、やはり一口にEラーニングと言っても、単に補助教材的なサービスをアラカルト風に提供するだけでは、学ぶ人たちの観点からすると、それほど評価してくれないということがよく理解できた。インターネットなら何でも良いというわけではなく、授業の理解に直接に役立つリソースのみが受け入れられるということだろう。
統計とはいえ基本段階でよかったともいえる。基本の解説は、言ってみれば10年前とそれほど内容は変わらない。大学院生以降の研究者が使うテキストなら年々変化していると言わざるを得ないが、基本的な教科書なら長い期間ずっと同じ内容だ。だから今回収録した授業は数年の継続的使用に耐えるだろう。来年度に将来予測など応用的な内容について収録を行えば(この分野も中級レベルながら定石な技法は既に確立している)、量的には2倍の教育サービスを提供できる。投入している労力は1人(つまり私だ)と一定なのだから、これは労働生産性が倍増したともいえることではあるまいか?
つまりWEB上で知的資産を蓄積することによって、資本集約性が上昇し、教育の労働生産性が上がっているということに他ならない。あらゆる経済活動が競争下にあり、究極的には生産性を向上させた組織のみが生き残るのであれば、やはりどの大学も例外なく高度Eラーニング・サービスにとりくむことを、今後ますます迫られるだろう。
この10年、特に高等教育段階でIT技術が浸透してきたことは夙に指摘されている。しかし、主としてEMS(e-Learning Management System)が普及してきたわけであり、今後の最大の課題は充実したコンテンツの作成であると何度も指摘されている。もしもコンテンツがアウトソーシングされれば、大学教育はブランド教授の出店と化すであろう。コンテンツばかりは、教える人間が自分で作らないと、教えているとは言えない。本ならともかく、語りまでも教室内で再生したら、もはや放送技術者(というよりバイト)だ。
教室という閉ざされた空間で独占的に供給されるしかなかった授業というサービスも、今後急速に移動可能なモノとして取引されるようになるだろう。教育サービス従事者としては恐ろしい時代がやってきたものだ。
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