本日付けの日経朝刊にも生産活動の落ち込みが言及されている。そのボリュームが問題だ。まだ速報値は公表されていないが3月の鉱工業生産指数は予測指数に基づくと10%前後の低下になるだろうと報道されている。これはリーマンショック時を上回る負の供給ショックであり、今後、産業間で広く波及していくと考えられる。
震災前は一時の踊り場から脱しつつあり、先日内閣府から公表された1月までの景気動向指数(一致指数)は、下図のように2月以降上昇が見込まれていた。(計算は筆者による)
2月の数値は予測ラインに沿うだろうが、3月は下方に大きく外れ、95%区間外に出ることはほぼ確実。将来リスクの高まりも考慮すべき状況となる。被災によって需要側にもこれまでにない負のショックが生じている。今後、国内の生産レベルは需給双方の負のショックを引きずることは間違いがない。
可及的速やかな復興計画策定が待たれる。
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