2015年8月8日土曜日

国内景気: 停滞なるも先行き改善の気配ありで、末吉

先日、内閣府から景気動向指数が公表された。6月分速報である。それをみると、先行指数、一致指数とも前月からプラスになっている。

ただ、5月までのデータを使って6月以降半年間の予測を行っていたところ、先行指数は上昇トレンドが見込まれていたものの、一致指数では当面低下が続く方向が示唆されていたのだ。

ところが6月の速報は予想ラインを超える高い数字が出た。上が先行指数、下が一致指数だ。



直近公表値である6月分はブリットで示している。

これをみると、先行指数の上昇はほぼ予想通り。一致指数の上昇は、低下傾向が予想されている中での上振れであることがわかる。

そもそも景気の先行きを示唆する先行指数は悪い動きではない。

8月、9月にかけて、消費税率引き上げ以降、ずっと湿りがちであった景気が改善してくる可能性がある。

8月下旬に予定されていると伝えられているTPP交渉がうまくまとまれば、(一部の既得権益層を除いて)陽光が射してくるかのような心理的好転も期待できる。

安倍現政権の運勢がもう一度回復する可能性は経済データを見る限り大いにあるとみる。

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