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しかし…と、何しろへそ曲がりなもので、考えてしまうのですね。
何かというと『はやく結婚したら」というのは、小生自身も晩婚だったものだから、若い頃は耳にタコができるほど聞いたものである。祖母や叔母など親戚ばかりではない。勤務先の同僚、先輩もそうだったのだ。但し、口だけではない。何かというとホントに世話をやいてくれた。「いい人がいる」、「一度間をとりもとうか」…、いまの言葉ではウザいということになるのかどうかは知らないが、ある意味で古き良き時代の名残があったのかもしれない。いまのカミさんと出会ったのも、ある人が余計な世話を焼いてくれたお陰だ。自然の成り行きではまず会うことはなかった。
その『はやく結婚したら」という言葉がセクハラとは…、小生、いまの時代にはついていけませぬ。そろそろ引退したいものである。
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ただ『産めないのか?」、『産まないのか?』、『どなた様?』、『不倫だな』という一連のヤジは、ヤジの限界を超えた暴言である。たとえ封建的な戦前期・日本であっても、『産めないのか?』という言葉を公の場で口にする人間は「最低の人間」になっていたであろう。
ワイドショーでも誰かが話していたが、罪が軽い『はやく結婚すれば』を口にした議員が自己申告し、謝罪をした裏には、これで今回の件は幕引きにして、決して容認できない真の暴言を発した議員を救済する目的があるのだろう。
ハラスメントと討論を混同するべきではない。議員はどんなテーマであれ、自らの事情は超越して丁々発止、論争してほしいものである。和気靄靄などクソクラエだ。と同時に、論争のルールを共有することが大事だ。問題の本質をみることなく、その人個人のウィークポイントを攻撃して、論争に勝とうとするディベート戦術は、卑怯だ。切れた瞼を狙い撃ちするボクサーの戦術と同じである。こうした行為にはレッドカードを出すべきだろう。
要するに、ハラスメントから守られるべきだという視点と、堂々と戦うべきだと言う視点の両方が、「議会」という場には求められている。そう思うのだ、な。
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