2017年2月4日土曜日

メモ: アメリカの「尖閣諸島は安保対象」をきく本筋

昨日のTVワイドショーでも今回初来日したマティス米国防長官と安倍首相がどんな会談をするかが話題になっていた。

なにしろ「ワイドショー」である ー だからどうとか言うつもりはないのだが。

そこに登場していた(何という名前の人だったか失念したが若手の専門家であった)こう話していた(個人的に考えているという断りを入れていた)。

「尖閣諸島を守る」というのは(著者追加:万が一そんな事態になれば戦略的意味合いからも)結果として守られない約束だと思います。守られるはずのない約束を引き出すために、本当に重要なところでアメリカに譲歩するのは日本の国益に反していると思います。
いやあ、この人は頭のいい人だなあと感心した次第。ワイドショーも侮れない。意見にはまったく同感だ。

ま、中国にも賢い人はいるに違いない。「尖閣諸島」を獲ることのプラス価値は、その行為によって予想されるマイナスの戦略効果を計算に含めると、それほど高いとは思われない。故に、中国が「尖閣諸島」を力で獲りにくるとは予想し難い。むしろ、そんなアホな行動をとるなら与し易いのである。

アメリカとの関係で「守られるはずのない約束」を引き出すために、内実のある譲歩を自らするというのが国益に反するなら、「獲りに来るはずのない無人島」を仮想敵から守るために現実のコストを支払うのも、日本にとっては愚かなことであろう。

感心したので、メモに書いておこうとおもった。

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