2017年1月31日火曜日

アメリカ: 『申酉騒ぐ』の酉の震源地

この週末は卒業生による最終発表会の2回目、それから入試関係と連チャンであった。齢からくるヘルニアが気になる小生としては、乗り越えるべき高い壁であったが、無事過ぎていったのは冥加に尽きる。明日はまた担当科目で最終プレゼンがある。とにもかくにも2月第1週であらかたケリはつく。

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昨年は『申酉騒ぐ』の申(サル)だった。一つは英国のEU離脱、もう一つはトランプ候補の当選。酉年の今年も騒ぎは続くはずだ。何か騒動になりそうなことが直ぐにあるかな、と。景気は上向きのはずだがと思っていたところ、昨年の申(サル)が年を越して酉(トリ)に化けたようだ。「アメリカの新大統領がここまで世間を騒がせるとは想定外であった」というのが世間の最大公約数だろう。

やはり酉の元凶は米国の大統領であったな、と。いやあ、さえずる、さえずる・・・

ここまでやっちまったら、今更方向転換は難しいし、何もしなければ国際的政治不安・統治不安で株式市場も暴落するだろうー実態は変わらないので投資には好機と言えるかもしれない。

長官人事が議会で承認されない限り、政権は稼働しない。与党である共和党が見限れば、選挙で票を投じた支持基盤もあからさまに支援もできず、多分2年は愚か、1年たたずに実質レイムダック化するというアメリカ政治史上稀に見る、というより新記録となる失敗に至る可能性も出てきた。

100年前のアメリカではウッドロー・ウィルソンという実に人格高潔な人物が大統領に在職していた。民主党政権である。そのウィルソン大統領が創設しようとした国際連盟への加入が議会で認められず同氏は失意のまま職を去った。その後をついだのが共和党のハーディングである。この政権はスキャンダルが相次ぎ、ハーディング大統領本人も2年余りののち病死してしまった。歴代大統領の中では、常にワースト1を争っている人物という --- 近年は再評価の声もあるらしいが。なんとなく歴史は繰り返すような錯覚に陥るではないか。

まあ、ブッシュ政権をハイジャックしたかのようであった”ネオ・コン”とは違って、独断独走、いきなりドンパチやるよりは、余程平和なお人じゃあござんせんか、ともいえそうだ。

今はまだまだ世間の目も余裕があるが、これからはどうだろう。

それにしても、日本の安倍政権はトランプ新政権(?)との距離のとり方にはいま頭を悩ませているに違いない。何度もあって話をして大丈夫なんでござんしょうか。

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