それから「石原元都知事百条委員会騒動」。これもどのくらい井戸端会議の話題になっているのだろうか。
どちらも人気はあるが、内実はほとんどないという意味では、突然出てきた某芸能事務所のアイドルとさほど異質性がないような気もする。
パフォーマンスの次元の話といえば、豊洲問題。久しぶりにネットを色々と見てみると、徐々に潮の流れが変わりつつあるようでもある。
詳細を書く元気はまだないが、ざっくりと言えば
- 社会経済的なことを考え慣れている「いわゆる知識層?」は、小池現都知事のパフォーマンスには当初の期待から辟易に変わりつつある。
- 井戸端専科というか(失礼を敢えておかせば)ローレベルの「庶民層?」は、以前の指導者をつるし上げることに喝采の声を発している。
- 豊洲と築地の二つをデータに基づいて客観的に比較したものを示してほしいと言う希望がだんだんと広まりつつある。
どうやらこんなトレンドが生まれつつあるのではないか。第3点の浸透速度が今後の進展を決めるだろう。
ただ一点だけ分かっている。もし現都知事が選挙を目的とし、そのための戦略を実行しているのであれば、人数的に圧倒しているのはローエンドの有権者 ー これこそ「都民?」であるのかもしれない ー であろうから、現時点の行動戦略を変更する動機はない。
しかし、安倍現政権の支持基盤が右翼であり、特に極右勢力が無視し得ない大きさを有していることを思い起こすと、支持基盤の願望が自らの行動を束縛するリスクを考えるべきだろう。
普段の不満(ルサンチマン)を解消させてくれることが支持理由であるような有権者セグメントを吸収することが本当に賢明な戦略であるのか。
というか、そんな政治戦略はありうるのか?もちろんこれは反語的疑問文だが、これだけ書いて、あとはまた書こう。
ただ、こうやって書いて見て気がつくのは、小池現都知事が「都版トランプ」であるという点だ。都知事選は実に「ミニ米大統領選」であった。外観こそ違うが、生まれてきたメカニズムは同じであり、いま世界の政治情勢に作用しつつある共通の社会的因子から派生している。そんな現象の一例であると思われる。
0 件のコメント:
コメントを投稿