2014年7月26日土曜日

シベリア山火事発「PM2.5」の薄煙の中で

シベリアの山火事で発生した煙が季節外れの北西風に乗って、北海道に到達しているとのことで、速報値によると小生が暮らしている港町ではPM2.5濃度が今日12時現在で$65 \mu g / m^3$であるよし。S市の一部町域では、昨日午後よりはマシであるものの、「注意喚起」相当の99に達している。

そのため今日は一日中、窓を閉めている-北海道のこととてエアコンは設置していない。これが首都圏であれば、室内熱中症でこちらの方こそ心配だ。

窓の外は、いつもなら山並みの緑が間近に迫って見れるのだが、今日は靄がかかり遠くの稜線は白い煙幕に隠されている。もっとも北の梅雨がそろそろやってくるので、そのせいなのかもしれない。

思い出すのは宮崎駿の『風の谷のナウシカ』だ。地獄の業火で地球が焼き尽くされた一週間のあと、地上世界の大気は「瘴気(しょうき)」に毒され、ガスマスクなしでは生きていくことができなくなった。正に今日がそれである。環境は決して一定の状態を中心にして安定的なサイクルをたどっているわけではない。寧ろその時々の環境に応じて、生息可能な生物が自然によって選ばれてきたのが実態である。

もしも神が存在するなら、人類にとってのみ造物主であるわけではない。すべての命にとって神は神である理屈だ。人類が生息不能な環境に変化していくとしても、それは神がいないことの証明でもないし、この世界を神が愛していない証しでもない。どのような生物種が繁栄するとしても、それは最初に誕生した一群の単細胞生物の末裔であることに変わりはない。

……それにしても、今日は夏祭りで埠頭辺りには大勢の観衆がつめかけるはずなのだが、激しい運動をしなければ大丈夫なのだろうか。

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