これ自体は自然な決定だ。
その時のやりとりなのだが、『透明性がないのであれば、やはり慎重に行った方がいいんでしょうね。アジア開発銀行(ADB)には日本の税金が入っているわけで、そこと一緒になって、あっちでも借りて、こっちでも借りて、それで立ち行かなくなったら・・・私たちの税金ですからね』。こんな風なやりとりだった。
いやまあ、吃驚仰天しました。
× × ×
いま中央政府の毎年の予算は赤字財政なのである。国民が納める税金では足りないから、カネをもっている機関、個人から国債という形で政府がカネを借りているのである。
日本政府が「税金」を原資に投資する。どこにそんな余った税金があるのか。というより、国民の税金を日本人ではない外国企業のために手渡す・・・そんなことがあるかもしれない、と。さっぱり思考回路が見えませぬ.
× × ×
……それでも日本政府が海外(国内でもいいが)に出資や投資をすることはある。それは税金の使途を定める「予算」ではない。いわゆる「財政投融資」である。その原資は、確かに民間の資金だが、余った金を政府機関に預け、そのカネの運用を主に財務省が担当して出資したり、投資したりしている。ま、国営金融機関の一面があるわけだ。
余ったカネを預かって、それを運用するのだから、民間は政府に債権をもっている。戻って来るわけだ。取られてしまうわけではない。そこが税金とは違う。
政府が権力をもって民間から税金をとりあげ、その税金を行政サービスに使うことなく、そのまま外国人に貸して、その利子を政府が受け取る ー とった税金が政府の資産であればそうなる。もうけた利子を公務員が給料としてもらう。こりゃあ「ブラック政府」だ。本当にこんなことをすれば、日本でも「暴力革命」がおこりますぜ。
分かっているのか・・・この番組のキャスターは。そう思いました。
0 件のコメント:
コメントを投稿