2017年10月4日水曜日

文科省: ひいきの引き倒しってヤツか

いまカミさんとこんな話をした。

カミさん: ノーベル賞、日本人はとれないみたいだね。 
小生: うん、まだ化学賞は残っているけどネ、もし今年はとれても長い目でみると、まったく取れなくなるだろうっていうのは確実。そう言われてるよ。特に国立大学のいまの状態をみるとね。 
カミさん: そうなの? 
小生: いまノーベル賞をとっている人たちは、ほとんどが昔の国立大学で仕事をした人たちなんだよね。その昔の国立大学はダメって言うんで国立大学を改革したんだけどね、それじゃあって改革した後の国立大学をみるとサ、これはノーベル賞なんてとても取れる状態じゃあないぞって。そうなっているわけサ。 で、その状態が放置されている。
カミさん: そうなの? 
小生: だからさ、文科省がやってきたこと、言ってきたことは、すべて嘘っていうと可哀想かな。ま、的外れ・・・歪んでいる、そんなところだよ。 いい仕事をしていた国立大学をダメだといって改革して、これでよくなったと自画自賛した今の大学は実はダメになっている。これが事実だからさ。
カミさん: 何かさあ「司法改革」?それを思い出すなあ・・・でもさあ、文科省の仕事が歪められたって言ってたよ。加計学園で。 
小生: 「ひいきの引き倒し」ってやつだね。マスコミが。たとえば二人が喧嘩をして一方が明らかに悪い。そのとき、いくら正しい方を普段から憎いと思ってても、悪い方の肩をもってサ、正しい方がいかに冷たい奴かってことを非難するとしたらサ、悪い方が正しいってことになって、おかしくなるよねえ。世の中、変なことをやっている側を「ダメだ」って指摘してさ、正しい方へ向けないといかんわけよ。いくら可愛くても間違ってたら間違っているとサ。それを言わないから、文科省のやっていることは正しいってことになって、何にも変わらない。そのうち、『日本人はこれで10年連続でノーベル賞を受賞しておりません』ってことになるよ、そうなってから大学をまた改革して、立ち直るまでに20年。あわせると30年間、受賞できなくなる時代がやってくるだろうねえ・・・
カミさんは学校の事情は知らない。まして大学のことは知らない。ただ、小生が若い時分に小役人をやっていたせいで、公務員というのは深夜まで真面目に残業していることは知っている。だから、国家戦略だ何とかという理屈で文科省の役人を内閣が権力的に押さえ込むと「役所の人たち、かわいそう」だと感じてしまう。

しかし、間違っていることは間違っていると認識することが将来のためには大切である。

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