天才は成すべきことを為し
秀才は成しうることを為すこの言葉の出典は、たしかアイザック・アシモフ『銀河帝国興亡史』及びロボット・シリーズへのオマージュとしてグレゴリー・ベンフォードが著した『ファウンデーションの危機』(新・銀河帝国興亡史1)ではなかったか…そう思って、本を取り出しパラパラとめくると、単行本の8ページにあった。
オリヴォーはゆっくりと首を振った。「そんなはずはない。彼はきわめて特殊な人間だよ―努力を惜しまないんだ。かつて本人から聞かされた言葉に”天才は成すべきことを為し、秀才は成しうることを為す”というのがあったが―彼は自分のことを一介の秀才にすぎないと決めつけている」。ずっと読んでいくと、「忘れないでくれドース。これまでにも言ってきたことだが、現在は”荊(いばら)の時代”だ。史上最大の危機なんだ」。プロローグはこんな風に進んでいく。
今では上下2巻の文庫本になっているようだ。
上の言葉を最近になって自己流で拡張して愛用しているのだ。天才と秀才だけでは使い道が限られるものだから。
凡才は成しうることを為そうとするも、為す方法を迷い
愚才は成しうることを為すを怠り、成す能わざることを為さんと欲するどうやら安倍晋三という政治家は成しうることを為してきた。しかし、成すべきことを為そうとしているのだろうか。ご本人は成すべきだと確信しているようだが、それは成す能わざることであるかもしれない。
どうも遠くから見受けられるところ、秀才総理として無難におさまる意思はないようであり、天才か愚才かのギャンブル路線をひた走るおつもりらしい。
この伝でいくと民主党の鳩山政権、菅政権は、愚才内閣であったのではなかろうか。もちろん評価は後世の歴史家にゆだねることである。
小生は……というと、成しうることを為してきたつもりであったが、遠く過ぎ去ってみると「あれは、ああすればよかった」とか、「あの時は、あんな風に決めるべきではなかった」とか、そんな事ばかりだ。ということは、小生もまた「成しうることを為そうとするも、為す方法を迷う」、まあ一介の凡才であったわけだ、な。
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