2013年12月25日水曜日

SONY 復活の兆しなのか ― Ultrabook DUO 13 にこめた本気度

先般、Windows 8向けのUltrabookを購入しようと思った当座、まずはPanasonicが出している製品の仕様を調べた。この何年か使ってきたLet's Noteのタフネスぶりに感心していたからだ。それに比べて、ずっと昔、SONYのVAIOが人気を集めていた頃に自分も買ってみようと手にしたのだが、あまりの鈍さと低品質ぶりにSONYという先端的メーカーは死んだのだと悟らざるを得ず、以来SONYの製品を買うことは止めてしまっていた。今回、Ultrabookを選ぶのにSONYを選ばざるを得なかったのは、カタログベースのバッテリー寿命の一点であったことは前に投稿した通りである。

ところが、買ってからすぐに気が付いたのは、バッテリーというより音質だった。素晴らしいのだな、DUO13から出る音は。AUDIO-TECHNICAのイヤホンをつけて聴くと、低音の厚みが素晴らしく、机上のTIMEDOMAIN LIGHTをつなげて音を流すと一層伸びやかな高音部とバランスの良さ、肌理の細かさに目を(耳を?)見張るのだ。音質でこれほど想定外の驚きを経験するのは、その昔まだ小生が大学生であった頃、秋葉原の某家電販売店を訪れて、オーディオ・コンポに参入したばかりのYAMAHA製品から流れ出る音を試聴して以来のことである。あの時もすごかったが、今回、SONY DUO13が響かせる音は半端じゃない。

そう思っていたところ、ネットに下のような記述があるのを見つけた。
VAIO Z21を使ったことのあるユーザであれば、スピーカーから発せられる音にがっかりしたことだろう。それまでのVAIO Zやtype Z等と比べて圧倒的に薄っぺらい音で、しかもボリュームを上げるとすぐに音割れを起こすほどひどい内蔵スピーカーだったのだ。もちろん、ヘッドフォン経由であればそんなことはないのだが、SONYの出している、しかもVAIOと名乗るそれが、こんな貧相な音しか出せない(しかもすぐ音割れする)のは、SONYブランド、VAIOブランドを著しく失墜するさせるもので、いくら薄型軽量化しても譲れないところはあるだろうと思ったものだった。 
そういう体験をしていたので、本機についてもサウンド周りはほとんど期待はしていなかった。だが、初めて聞いた本機の音はWindows 8のシステム音だったのだが、意外にいい音をさせるので、YouTubeのビデオやMP3ファイルなどを再生させてみてさらにびっくり。VAIO Z21など足元にも及ばない(というよりはVAIO Z21がひどすぎるだけで本機が大変素晴らしいというわけではない)素晴らしい音が、ステレオでしっかりと本機のスピーカーから響き渡ってきたからである。 
何と驚いたことに、本機は高級ウォークマンなどのAV機器に採用されているフルデジタルアンプ技術である「S-Master」が搭載されており、デジアナ変換を行わず直接DSPからデジタル信号のまま増幅させることで、音質の劣化を抑え込んでいるのだ。しかもスピーカーから発する音もこだわっている。まずは、スピーカー特性最適化によって明瞭な音像定位を実現した「CLEAR PHASE」、そして仮想サラウンド空間を再現する「S-FORCE Front Surround 3D」、ひずみを抑えて音圧を強める「xLOUD」、小さい音量でも臨場感あるサウンドを実現する「Sound Optimizer」などといった内蔵スピーカによるサウンド出力は、このクラスのモバイルPCとしてはあり得ないほど充実していると断言できよう。
(出所)http://xwin2.typepad.jp/xwin2weblog/2013/07/vaioduo13rervs8.html

そうか…高級ウォークマンに仕込んでいる秘伝の技術をパソコンに詰め込んで製品化したというわけか。ズバリ、音にこれだけこだわるとは、流石にSONYだ。これが今日の結論である。しかし、勿体ない話だ。

上に引用したブログ執筆者は「本機が大変素晴らしいというわけではない」と付け足しているが、それはまあ、薄い筐体のDUO13搭載スピーカーには所詮限界がある。イヤホンなりヘッドフォンを使うほうが正確だ。

ところで話は変わるが、本機に添付されていたデジタイザー・スタイラス・ペンとソフト"Note Anytime"との相性が大変いいのでプレミアム版を買ってしまった。それにも満足していたのだが、Bluetoothマウスを併用していると、ペンに追随しない時がある。最初は動かしたペン先通りの線が描けない原因が分からなかったが、マウスを止めてみると、問題は解消した。Note Anytimeもいいが、SONYが出しているVAIO Paperも侮れないと思う。こちらを好む人も多いだろう。ま、iPadと併用できるNote Anytimeを使うときのほうが多いことは多いが。

それにしても-と又々話は変わるが-Windows 8.1で動かないソフトがえらく多い点には困っている。InkspaceはWindows7までと案内しているので仕方がないが、RStudioもDUO13ではフリーズして使えない。こちらは障害報告はないようだが、SONYの8.1ではダメである。

追録: その後、単純な事実に気がついた。タッチスクリーン端末のOSはWindows RT 8.1である。単なる8.1で動いてもRTでは動かないソフトは多い。Inkspaceも8.1で動作するがRTでは"Not Applicable"になっている。バカだなオレ、こんなところであった— 2014-1-7.

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