2015年11月5日木曜日

進化する海外の無料データベースサービス

米国のFED, St.Louisが運営しているマクロ経済データベースサービス"FRED"は頻繁に愛用しているサイトの内の一つである。

今度、FREDで描画してくれるグラフ -このグラフ作成機能が半端でないくらい優れているのだが- が、ダイレクトにパワーポイントの1スライドとしてダウンロード可能になった。説明はここにある。大変わかりやすい。

これは授業の教材を作成している時など、非常に楽である。

スクリーンショットをとって、ペイントでトリミングして、画像解像度のサイズ合わせをして・・・などという手順が省けるので時間効率的である。

アメリカ人が「効率化」というものにかける情熱は本当に本気なのだなあ、と感じる一例である。日本の風土になれた人たちは、「手間暇を惜しむことのない真面目な」姿勢に、過剰に高い評価を与えているような気もする。自然に高コスト体質なのだ、な。

ま、こんなことを言うと『丁寧に手間暇をかけることが間違っていると言うのですか?』と、にらみつけられて叱られそうであるが……。ま、クワバラ,クワバラというところかな。




こんなグラフが一発で挿入可能になる。アメリカの実質GDPの前年比である。そして、すべてフリー(無料)である。運営コストはアメリカの先方負担だ。その恩恵は日本在住の一介の研究者が受けているのに、である。

日本の民間企業、諸機関はこれほど太っ腹ではない。そもそもサービス向上と裏腹に増すはずのセキュリティ上のリスクに多くの人は敏感である。

ずっと昔から小生にとっての七不思議は、これほど日本人はリスクに敏感であるにもかかわらず、なぜ情報がすぐにリークしてしまうのか、である。セキュリティ意識が低いためであるとしか言えないのだが、ならばユーザー側の便宜を向上させることにもっと多くの時間と資源を投入してもいいではないか。少々のセキュリティ低下が見込まれても、サービスが高まり、使い勝手がよくなり、不特定ユーザー数が増えるのは、それ自体良いことだろう。

「日常業務」で忙殺されているのだろうか……。ならば、早く人工知能を活用したITサービスに置き換えることだ。日常のルーティンワークは人よりも機械の方が速くて正確である。そして安いはずだ。

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