2016年12月15日木曜日

断想: 今日のATMは混んでいた・・・

小生が暮らす港町も白一色になった。昨日は、仕事の合間に年末・年始用の絵を水彩で描いていたのを一挙に仕上げた。水彩といってもガッシュで、支持体は水彩紙ではなく、キャンバス"Aqua Claessens"を使っている。中々、というより非常に気に入っている。

油彩は足し算、水彩は引き算。油彩は碁に似ていて、水彩は将棋に似ていると常々感じていたので、透明水彩なるものに苦手感がずっと尾を引きづっていた。ガッシュは、同じ水彩顔料とはいうものの、その表現手法は透明水彩とはまったく違い、異文化の世界である。これが油彩に慣れてきた者としては体感的にピンとくる。

ただ、絵具に置いた上に絵具を乗せると、往々にして溶け出して、混色されてしまうのには面食らったが、それはそれで水彩特有の想定外を演出することができるので、面白いと感じるようになった。


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それで、今日はカミさんと買い物に同行した。まず郵便局で用事があるというのでよると、結構混んでいる。次に、銀行通帳がATMを通らなくなったというので支店に行くと、ここもATMの前には結構人が並んでいる。スーパーに入ると、混雑である。『どうしたのかねえ?』、『今日は年金支給日じゃなかったかなあ・・・』。

そうか役所も俸給支給日は15日から16日だ。年金もそうなのか。それでATMというわけか。


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門をいずれば 我もゆく人 秋の暮

蕪村の名句である。

年ふりて 我も年金 雪の朝

こんな生活はまだ少し先のことだが、偶数月の15日には待ってましたとATMに駆け付けるのだろうか。クレジットカードや電子マネーががあるので、現金の必要性は昔よりは低下していると思うのだが。

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