ずっとWindows10で愛用していたMicrosoft Surfaceを諦めてHPのLaptopを買った。セットアップを終わって、使い心地を点検している段階だが、ディスプレイの色合いといい、キーボード打鍵感、キーのサイズといい、Surfaceが都会育ちのレトリーバーとすれば、HPはまるで田舎で働いている牛である。確かに、CPUもRAMも一段階上がって、タフで動作は早いが、ただそれだけになる可能性が高い、第一印象としてはというところだ。
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ただ思うのだが、電子計算機(電算機)、というかコンピューターというのは、ハードウェアの能力がいくら飛躍的に進歩しても、ちっとも使い勝手が良くならない。
振り返ると、この事実に愕然とするくらいだ。その昔のメインフレームはマンション1戸分ほどの床面積を占めながら、能力はいまのスマホ並み、使いにくさはマニュアル式の自動車のほうが遥かに使いやすい代物であった。オペレーターの資格をもった人々は、恐れ多くも電子計算機を管理・運用できる専門家であったわけで、下々の一般ユーザーは自動開閉扉の内部には侵入できない規則であった。そんな不便な時代が何年続いたろうか・・・。
そのうち、Personal Computerなるものが出てきて様変わりした。その前に、確か≪ワープロ≫なる製品が一世を風靡して、誰もが富士通製"Oasys"の親指シフトをほめちぎるようになった ― あっという間に市場から淘汰されたが。そんな思い出は以前の投稿にも記してある。
小生の愛用機は、メインフレームからPC98機、それからAppleのMacintosh Plus、SE/30へ急速に小型化した。ちょうどその頃は、VaxやSunがIBMを駆逐し始めた時期に当たるのだが、結局、仕事ではWindowsで落ち着いた。一体、何台のPCを使っては廃棄してきたのだろう。いい論文につながった縁起のよいマシンもあったし、鳴かず飛ばずのまま更新された機械もあった。一時、Windows Serverに道草をしたが、今はWindows11 Homeで十分だ。ブラウザとエディタ―の他はとりあえずRstudioとAnacondaを入れておけば、やりたい事はほぼ全てやってくれる。前のSurfaceには多数のソフトがいつの間にか増えていたが、本来は、これで充分なのだ。そうそう、EvernoteとOne Noteには溜めたデータがあるので必要だ。あと不可欠なのは・・・マ、その時になってから決めよう。
それにしても"Pre-Internet Age"の間のパソコン世界というのは、音響カプラーやらモデムやらを繋いで公衆電話回線経由でデータ通信していたわけで、実にのどかなものであった。いまから思うと小さなサイズでしかなかった"Rogue"の圧縮ファイルを無事にダウンロードできるか心配しながら進捗状況を見つめていた夜の何時間かが懐かしい。
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その頃のメインフレームを遥かに凌駕するHP Laptopの512GBもある内臓ディスクはまだスカスカである。こんなにいらなかったネエ・・・ずっと前は640MBのMOでもビッグデータと思ったものだが、いつの間にか「容量感覚麻痺」になっていたようだ。
しかし、100GB超の真正ビッグデータを使って初めてわかるような真理なんてあるのだろうか?ハッキリした真理ならスモールサイズのサンプルから推定、検定できるだろうに。1000万人も調べて初めて分かることなど、些細な事実じゃあないのか。意味ないネエ・・・だけど、進化したハードウェアだけがこなせる、ビッグスケールの仕事を創出しないといけないんだよネ、と。そんな風に思うこともしきり。
メインフレームは大空間を占拠した。今の高速PCは拡大したデータ空間を占拠して疲れもせずに動いている。何だかタコが自分の足を食っているようだ・・・
いや、これはまた別の話題であった。
HPのセットアップをしているとき、スマホとの連携を聞いてきた。
そうかあ、スマホと連携できるようになったのか・・・リモートでスマホからPCを操作できるのだネ・・・これは技術革新だと思うが、実はもう陳腐な技術なのだろう。
ほんと、わかりますけどネ。犯罪が進行中じゃないのか?その心配は分かりますけどネ。それにしても、マア、使いにくいネエ・・・ログインするだけで生体認証やらパスキーやら入口が面倒化している。一度最初にやっておけばイイ、そうなの?でも、昨日と同じことをまた聞かれたよ、「お前、本人かってサ、それでいて指紋読んでくれない時もあるし、無理してナニやってるんだヨ。何をしたいんだ?」正直、こんなやり取りが出来たらナア、と感じます。
作業日誌の断片をコピペして覚書としよう:
2025-11-07 HP Laptopスタート時: SONY Experiaではうまく行かず、Google Pixel Tabletで本人確認。PC画面のQRコードをExperiaでは読めず、Pixel Tabletで読む。Googleのパスキーを生成。Yahoo Japanにログイン成功! 但し、どこまでがYahoo、どこまでがGoogle上での出来事なのか、詳細にはフォローできず。
2025-11-08: Yahoo Japanにログイン時、再び本人確認。Google TabletでQRコードを読み、次いで生体認証。更に、Yahoo Japanに移行して「パスキーを作るか?」と確認される。作ると回答。また生体認証で本人確認。「これでいいか?クソめ!」とつぶやく。
ログインできること自体が有難い時代である。
多くの人にとって、上手にログインできるように知識を吸収するよりは、まずは英語で意思疎通できるようになる方が、現代世界ではよほど有益だ。その意味で、日本人にとっては英語一択の事情に変わりはない。
【加筆修正:2025-11-09】
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