先日、いま暮らしているマンションの管理組合の役員を頼まれて、やむなく引き受けた。
北海道に移住してきて初めての冬を迎える年末、それまでの官舎暮らしを卒業して初めて分譲マンションを購入したのだが、運悪く籤に当たったのだろうか、理事長を頼まれてしまった。1年余りやっただろうか、初めての雪国暮らし、初めてのマンション暮らしを理由に断るべきだったとずっと後悔してきた。それが割れた窓硝子の取り換えを頼んだことから、引き受け手がおらずに困っていたのだろう、現理事長から役員になってくれと頼みこまれた。西行の『年たけて、またこゆべしと、思いきや』ではないが、これも縁かと思い引き受けることにした。今日は総会があったので出席した。ずっと昔、理事長を退任してからは委任状提出で済ませてきたので、出席するのは久方ぶりである。
最初の総会で司会をした時の情景はまだ眼底に残っている。みな若かった。しかし顔は忘れた。今日見た顔と同じ顔があったのかもしれない。その後、新しく入居した人も今日いたのかもしれない。それは分かるはずもないが、小生にとっては構内で時に挨拶をする程度でそれ以上には知らない人が並んでいた。
マンションの 総会に出る この三十年実に歳月怱々。この12月の上旬、ニセコでリゾート事業を展開する会社が社員寮に買い取ったという1戸に台湾、香港の人が4人引っ越してくるとのこと。これからこんな事が増えてくるだろう、と。願わくば、日本で楽しい生活を送って、北海道には盆踊りはないが祭りにも参加して、母国に戻ってから思い出話を語ってほしいものだ。
うつりける世を わが身にぞしる
この秋は 熊をおそれて 散策を毎年の年末、清水寺が発表する「今年の漢字」は何になるだろうか?「熊」かもしれず、「米」かもしれず、「難」かもしれず、いずれにしても今年は明るい一年ではなかった。
ひかえて今日は 雪虫をみず
0 件のコメント:
コメントを投稿