Der ifo Geschäftsklimaindex für die gewerbliche Wirtschaft Deutschlands ist im Juli auf 108,0 Punkte gesunken, von 109,7 im Vormonat. Dies ist der dritte Rückgang in Folge. Die aktuelle Geschäftslage wurde weniger gut beurteilt als im Juni. Auch der Ausblick auf den zukünftigen Geschäftsverlauf fiel erneut weniger optimistisch aus. Die geopolitischen Spannungen belasten die deutsche Wirtschaft.Source: CESIfo Gruppe München
今後の回復見通しについても楽観的な見方が後退し、やはりEUとロシアの関係悪化、ウクライナ情勢の混迷など地政学的な悪化が影を落としているようだ。
ただ世界全体としてはまだ拡大基調は続いている。OECDのComposite Leading Indicatorをみると、概観は以下のようだ。
Source: OECD
5月時点までの数字だが、これをみると、OECD加盟国全域、アメリカ、EU全域で回復トレンドが続き、低迷してきた中国にも底入れの兆しがうかがわれる。
日独の足踏みは下図にしめされている。
数字は5月までという点を考慮すると、日本の上昇・下降は消費税率引き上げにともなうイレギュラーな成分の影響とみるべきかもしれない。まだ分からない部分もある。ただ、データの動き全体をみると、むしろ日本は株式市場とは別の「ダラダラ実態説」がいまも当てはまっているのではないか。そう見ておくべきではないか。何も変わっちゃあないよね、そういうことである。
この点については、独紙Frankfurter Allgemeine Zeitungが"Japan ist selbst schuld"(=日本自体に責めがある)で厳しい指摘を行っているが、小生も本筋においては同意する。
Japan könnte zum neuen wirtschaftlichen Sorgenkind Asiens werden. Seine nach dem Regierungschef als „Abenomics“ bezeichnete Finanz- und Wirtschaftspolitik verliert an Strahlkraft. Es reicht auf Dauer eben nicht, die Notenpresse anzuwerfen. Die Bank von Japan hat mit ihrer lockeren Geldpolitik getan, was Abe verlangte. Die Regierung in Tokio selbst tut nichts. Echte Reformen fehlen. Eine Öffnung Japans für Freihandel? Südkorea hat schon ein Freihandelsabkommen mit der EU, südkoreanische Unternehmen gehören zu den großen Gewinnern. Dass der eigentlich für Ende 2013 von Amerika geplante Abschluss einer Freihandelszone der Pazifik-Anrainer (TPP) nach wie vor nicht in Sicht ist, liegt vor allem am Beharrungsvermögen der Japaner.Source: F.A.Z., 2014-7-18
アベノミクスは、驚きと輝きを失いつつある。そもそも紙幣をどんどん印刷して、それだけで国の成長力が上がるのですか?そんな楽なことがあるわけはないでしょう、と。日本の政府は日銀に金融緩和をおしつけて自らは日本経済のためになることを何もしていない。構造改革は失敗しつつある。日本政府は自由貿易を拡大しましたか?TPP交渉も先行き不透明になっているが、その主因は日本の既得権益層の固執にある。日本がアジアの「心配の種」になることもありうるのだ-Japan könnte zum neuen wirtschaftlichen Sorgenkind Asiens werden-それに引き換え、隣国の韓国は(楽な道をとらず)構造改革を進めてきた。その成果が両者をわけてきた。最近のアジア情勢の変化の背景には、つらいことや混乱を招きがちなことを避けたがる日本と、つらくとも、紛糾しようと、混乱しようと「問題ある構造」を一新しようと汗を流す他国との、パワーシフトがある。
ドイツ人はアジアの情勢をこう見ているのだと知ったところで、それはとっくに分かっていたことだ。そうも言えるのが、情けないところではあるのだなあ。それと、確かにドイツは構造改革に成功して「欧州の病人」から「一人勝ち」の状態にまで復活したのだが、それは前のシュレーダー政権が不人気な構造改革を断行したからである。前政権は、不人気な政策を実行したために選挙には負けて、いまのメルケル政権が誕生した。現政権は、前政権のなした改革の果実を享受している、そんな面もあるわけであり、ドイツ国民は全てわかったうえで為すべきことを為したわけではないのである。多分に結果オーライのところがある。
国民に不人気な政策を実行したからといって、それが<反民主的>であるわけではない。この点は大事な点じゃあないだろうか。長い目で国民のためになる政策を実行しようと努力する政治が<民主的>な政治である。
日独は、当面の足踏みという点で共通しているが、そのよって来たる原因なり、社会背景は相当に違うようである。
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