2015年5月22日金曜日

ドローン…、大した問題ではないがなあ

警備当局のおそまつが原因で、首相官邸屋上でドローンが発見されて以来、突如としてドローン、ドローンと連呼される毎日になり、騒動が鎮まる気配がない。

これも幼稚化現象の一例でありましょう。

三社祭その他の地点でドローンを操作し「世を騒がせた」少年が逮捕されてしまい、TVのワイドショーに格好な話題を提供している。

当の少年が話している内容も伝えられている。『法に違反しているわけではない』とか、まあ、当然の反論をしているようだ。

石を投げる行為は法に違反しているわけではないが、投げれば人に当たるかもしれない場所で石を投げて遊べば、「するな」と注意をされるのは当たり前であるし、敢えてすれば拘束されるであろう。警察が動かなければ、周囲にいる多数の群衆から私刑を受けてしまう危険がある。なので、危険行為を反復する年少の児童を拘束する当局の行為は「保護」と呼ぶに値する・・・、とまあ要約すれば理には適っている。

とはいえ、当の少年が話している内容をTV経由で聞く限り、科学・研究に強い関心をもち、友人と遊ぶより自分の関心に集中して追求する性質があり、「実行力」もある人物のようにも憶測される。一般にこうした性向が評価される分野は存在する。

このような少年が潜在的可能性を伸ばしていけないのは、当人にとってと言うより、日本社会にとって、一層大きな不幸である。こんな種類の不幸を繰り返すようなら、愚かであるのは個々の児童ではなく、今の日本社会である。そう思うのだ、な。

ま、どちらにしても操縦免許制など法規制の網がかぶせられる方向に行くのだろう。せめて「原則自由・例外禁止」にしてほしいものだ。日本では一般に何事によらず「原則禁止・例外許可」で事を治める傾向があるので、せっかくのイノベーションの機会をつぶしてしまうのではないかと、そんな一抹の心配がある。

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