大学に戻ってからまずは数学を勉強し直そうと思って、学生時代からいつかは全部読破しようと思っていたスミルノフの『高等数学教程』全12巻を買い揃えたのは、隣町S市のどの書店だったか…。旭屋書店はもうないし、紀伊国屋書店も丸善も移転してしまった。
それとウィリアム・フェラーの『確率論とその応用』だ。これはⅠ、Ⅱに分かれていて、それぞれが上巻・下巻からなる。これも大変な古典であるが、この本を読んで何かの仕事に役立てようと言う人はいまはいないだろう。
まあ、いうなればどちらもクラシックカー、というかLPレコードのような存在で、実用上の価値はもうないと言えるかもしれない。ではあるが、頭脳がフォローできる間に読んでおきたいものだ。
なので、知的能力が衰退するまでの読書リストの第1位と第2位は
- スミルノフ『高等数学教程』(共立出版)
- フェラー『確率論とその応用Ⅰ、及びⅡ』(紀伊國屋書店)
であるが、これは学生時代からの古証文を返したいという気持ちに近いのだな。
加えるに、純文学から挙げるとすれば第3位に
- 源氏物語
が入る。紫式部の平安朝古典原文を谷崎潤一郎の現代語訳と対比しながら読み進める時間を持ちたい思いがずっとあり、趣味の側ではそれがずっと課題の常連であった。これまた40年以上たな晒しである。
小生は読むのがとても遅い。速読は苦手だ。だから借財が残ってしまう。
が今も目の前には、Provost, et.al.『戦略的データサイエンス入門』と平井有三『はじめてのパターン認識』がある。
自転車操業の仕事ップリの象徴である。面白いとは思うが、小生のビジネスであり、もうそろそろいいんじゃないか、と。
本当にやりたいことは、ビジネスにはならないものだ。
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