昼前にきたので、まず漁港近くにある青塚食堂に行った。名物はニシンの焼き魚定食であるのだが、遠方から来てニシンをつつくことはあるまい。旬でもない。で、ウニイクラ丼を注文し、併せて焼きホタテ、焼き北寄、刺身盛り合わせを頼む。八角は品切れ、タラバ蟹はないとのことだ
マア、旨かったのだがウニは旬をすぎ、イクラはこれから美味になる端境期にあたるためか、それとも余りの客数で上質の食材が整わないためなのか、決して90点以上の出来栄えではないと感じた。
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余市蒸溜所のホームページをみると、こう書いている。
本日は通常通り営業しております。 余市蒸溜所の駐車場は大変混雑しております。ご来場の際は公共交通機関のご利用にご協力下さい。 工場内のロッカーの数に限りがありますので大きいお荷物のお持込はご遠慮ください。 【年末年始休業日】 2015年12月25日~2016年1月7日駐車できるかどうか心配だったので、正面玄関近くの町営駐車場に停めることにする。が、着くと意外に空いている。『これならニッカの駐車場にも停めれたなあ・・・』と、そんな話をしながら構内をブラブラと歩く。昨年の初夏にも訪れたことがあるが、その時はマッサンの放映直前でかなりの話題になっていた。放映が終わってからも、観光客の勢いは衰えていないと聞いていたが、さほどではないようだ。
試飲室の混み具合もそれ程ではない。
外国人観光客が明らかに増えている。ツアー客である。ツアー旅行の目的地にニッカ蒸溜所が組み込まれてきたと推測される。
昨年度の予測計算では、放映終了ともにプラス効果は消失すると前提する低位予測、これまでの増加テンポが放映終了後も継続するという高位予測、放映中のプラス効果を固定的なものと考え、1年程度はその効果が持続すると考える中位予測の3通りの計算をした。聞けば、春先いらいの観光客数は中位予測を超え、むしろ高位予測に近い数字が出ていたそうだが、昨日再訪した状況を観察するに、これから勢いは鈍るのではないか、ただ札幌から旭川に回る観光客が減って、余市方面に回るツアー客が増えているという情報もあり、最終的にどうなっていくかまだ分からない。
ま、どちらにしてもドラマにせよ、映画にせよ、舞台になったことのプラス効果は一過的なものだと思っている。
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帰ってきて町の背後にある山に登ってから、拙宅に帰り、あとはワインやウイスキーを飲み比べる。
甥は、一人で飲むことはなく、ウイスキーは水割りしか飲んだことがなく、まずい酒だと思っていたとは話していたが、いざストレートグラスについで飲ませてみると、「竹鶴17年」のほうが「余市シングルモルト」よりは美味いと言い、ビート臭がきつくて正露丸のようにも感じられるスコッチの "Bowmore" のほうが「余市シングルモルト」以上だという。
フ~ム、余市シングルモルトはそれほどでもないか・・・。
「竹鶴17年」と「竹鶴21年」は、文字通り、ニッカの二枚看板だが、最近は手に入りづらい。余市蒸溜所の試飲室でも、出しているのは「竹鶴ピュアモルト」と「スーパーニッカ」になってしまっていた。Amazonではまだ品切れになっていないようだが、いずれ近いうちに在庫切れになるだろう。
それで小生の暮らす街でも、外観を新たにした「余市シングルモルト」や「宮城峡シングルモルト」が並び始めているのだが、あの匂いのきついボウモアのほうが美味いと言われては、ニッカにとって一寸厄介かもしれない。
ウイスキーが売れるのは嬉しいに違いないだろうが、継続的に良い商品は供給できるのだろうか。美味い酒は直ぐには増産できない。これから何を売るのだろう。
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夕食は町中のCafe P亭にてとる。
「北インド風カレー」はスープカレーではないが、相変わらず美味である。コーヒーの味もまったく落ちてはいない。
ウイスキーという酒が、食事中、食前、食後を問わない、一緒に何を食べているかにも影響されない、それでいて満腹にならず、少量でいい気分になり、しかも後に残らない、そんな酒であることはよく分かったそうで、松山に帰ってからの研究テーマが一つできた様子である。
小生の腹の調子は今一つだったが、甥は満足して、宿泊先のホテルで友人と待ち合わせているというのでJRで帰って行った。
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