2016年1月24日日曜日

株価: 今回の急落劇はこれで終わるとは思えないが・・・

先週末に世界の株式市場はいささか落ち着いた、というか下げすぎを修正した感じだ。「えっ、もう終わり?」と感じる向きも多かろう。ただ、この先はまだ闇の中である。

金融当局の次の一手待ちという状況になっているので、サスペンディングな状態が続きそうだ。

小生は、ソロスをキーワードにしてGoogle Alertをかけている。バフェット師もなるほど投資の世界では尊敬されているが、この最近で(いわゆる)バフェット株は全く冴えていない。ソロスは文字通りのレジェンドだ。

そのソロス関連情報が届いたのだが:

【ニューヨーク 21日 ロイター】 米著名投資家のジョージ・ソロス氏は21日、中国経済がハードランディングし、世界的なデフレにつながる恐れがあるとの見通し示した。

ソロス氏は世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)が開催されているスイス・ダボスからブルームバーグTVに対し、「ハードランディングは不可避」と言明した。「これは予想ではなく、実際に目にしていることだ」と述べた。

同時に、中国が十分な資源や3兆ドル規模の外貨準備高を持っていることなどを踏まえ、同国がハードランディングを「乗り切ることは可能」との認識を示した。

中国経済減速の影響は世界全体に波及するとし、中国情勢に加え、原油や商品価格の急落がデフレの根本的な要因になるとも指摘した。

また、米S&P総合500種をショートに、米長期国債をロングにしていることを明らかにした。
 中国経済ハードランディングですか……。ちょっと怖い。

もしそうなれば、中国の金融機関のドミノ式経営破綻が現実のものになるだろうと思われ、そうなると韓国へと飛び火し、日本にも相当の打撃があるだろう。

おそらく、日経平均株価は15000円どころか、20000円をピークとして半分。10000円を割るかどうかという暴落劇になると予想している。

ただ、まあサブプライム不良債権が主因となったリーマン危機に比べれば、一党独裁下の中国国家がバックに控えているという事実は否定しがたいので、疑念が疑念を生んで、底なしになるという風には進展しない。そう思っているところだ。危機一服後の中国国内の構造変化では中央集権制特有のもたつきをみせるだろうが。

とはいえ、中国がそうなると、エネルギー、鉄鉱石、非鉄など資源価格は下がるだろうし、世界は真性のデフレに突入する可能性が高まり、そうなると今度はグローバル規模で「失われた20年」を再演することにもなりそうだ。

どうもソロス氏、そこまで(当然ではあるが)見ているようだ。

老いてますます盛んだねえ・・・、1930年生まれでもう85歳か。金を冥途に持っていけるわけでもないのに、どうしてここまで投資に情熱を持ち続けられるのだろう。

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