2017年12月22日金曜日

ビットコイン相場の小さな破裂(?)と最近のTV放送

ビットコインの相場急騰については最近になって2回投稿した。

その舌の(筆の)根も乾かないうちに以下のような記事がBloombergに出た。
仮想通貨ビットコインは22日に一時15%下落し、今月の日中最高値からの下げは30%を超えた。

  ビットコインは1万3048ドルまで下落した後、香港時間午後0時7分(日本時間同1時7分)時点で1万4079.05ドルに戻した。ビットコインは最高値1万9511ドルから下落しているものの、年初来ではまだ1300%余り値上がりした水準にある。

  オアンダのアジア太平洋担当トレーディング責任者、スティーブン・インネス氏は、投資家が「現実を直視」していると指摘。「問題の核心にあったのは、供給が限られる中で熱狂的な需要があったことだが、ここにきて経験の浅い投資家が高値で貧乏くじを引く事態につながっている」と述べた。
(出所)Bloomberg, 2017-12-22配信

既に今月の高値に対して3分の1下落したわけか・・・。300万円ほど買っていれば100万円損が出たことになる。

現在の資本市場、国際商品市況の流れをみれば、そうそう急に下落率が90%を超えて、高値比でたった1割の価値にまで低下するという可能性はあまりないように思われる。下がった時点で「いまが買い時」と判断する投資家(投機家?)が少なからずいるように思う。

しかし、小生は株式市場にはずっと関心を持ち続けているが、債券はおろか、外為、ビットコインにも全く興味がわかない。

なので、ビットコイン相場がこのままジェットコースターのように奈落の底へ沈んだとしても、「こんなこともあるんだねえ・・・」と、それなりに納得すると思う。株価では企業が実態として存在するので、(絶対にとは言わないが)あまりないことだ。

最も罪深いのは、日本のテレビ局である。今まで無関心のままで来て、相場が加熱し騰がりきった状況になってから、日本国内の民放、さらにはNHKまでもが、ビットコインの騰がりっぷりを放送するようになった。中には『いま買わないのは嘘だと思います!』などと登場人物に言わせてもいる。投機を煽るようなことを公共の電波を使って堂々とやっている。

半年前ならまだ罪は軽かった。乗せられた人もそれなりに利益を出せたであろうからだ。正にピークをつけようかというその時に「ビットコインのブームはいつまで続くのでしょうか」とは、それはないだろう。実に無責任である。もっと勉強して、早めに番組化するか、乗り遅れたのならもうとり上げないことだ。

最近のテレビ局の番組編集は余りと言えばあまりの不勉強ぶりが露呈して― というより不勉強な人たちが顔を知ってもらうための場になっている? ―、むしろ営業を停止するほうが社会のためであると思わせる時がある。審査を厳格化し、場合によっては改善命令を出せるようにしておき、必要なら一定期間営業を停止させる方向で放送法を改善するべきではないかと思ったりする。

まったく憤慨にたえない。




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