2019年10月30日水曜日

一言メモ: テレビという「井戸端ゾーン」

今回開催されたラグビーW杯の盛り上がりではファンゾーンが果たした役割が無視できない。

オリンピックも理想論はともかくとして今や巨大なスポーツビジネスとして機能している。

その五輪の人気種目であるマラソン、それから日本人選手の金メダルが期待される競歩の開催場所が東京から札幌へ変更されようとしている。

決定権限のあるIOCではもう結論が出されているということだが、最終的に議決されるのは本日の調整委員会である、というので東京都関係者は「最後の籠城戦」よろしく粘りに粘るとの決意だそうで、決意表明などがネットにはあったりする。

いまテレビでは東京招致当時の知事であった猪瀬直樹氏までが座談会に招かれて丁々発止議論している。

「そもそも招致のプレゼン段階で東京の気候はどうプレゼンされたのか?」 
「その時期の東京はマイルドで温暖な気候って、そのプレゼンは適切な表現であったのか?正確ではなかったのではないか?」 (投稿者注:東京が落選していれば今回のような恥をかかずにすんだのに……という趣旨か)
「最初に企画した国立競技場はエアコン付きでしたから・・・」 (投稿者注:ただし当初案なら施工費がバカにならず膨らんでいたかもしれない)
「マラソンや競歩の話なんです」 
「まあマラソンは外に出ますけど・・・」 
「なぜこんな始末になってしまったのか?」 
「前のJOC委員長や△△さんが委員にいらっしゃればコミュニケ―ションはとれていたのでは?」 
「招致したときの都知事としてどう思うか?」

等々。最近のテレビ特有の社会的井戸端会議であるが実に見苦しい限りだ。

おそらく昔のマスコミ業界仲間で今回のIOCの仕打ちでメンツを潰された小池現知事に忖度をしたテレビ局が、今は民間人である猪瀬・元知事に集中砲火を浴びせることで知事の鬱憤を晴らして差し上げたいと、そんな阿諛追従の思惑からこういう番組を編成したのではないか、と。思わずそんな風な邪推をもってしまいました。

事がうまく運ばなくなると、そもそも最初に担当した人を呼び出して非難したり、責任を追及したり、それがうまく行かないと誰それの責任であると犯人捜しをしたりで、内ゲバが始まるのは醜い人間の さが とも言える。 内幕は週刊誌などでこれから記事になるのだろうが、あまりみっともないドタバタ劇は演じてほしくないものだ。

将来のこともあるので……。

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