最近は…どうも株価があがりそうで上がらないのだ、な。期待で上がってきた分、実体面の裏付けがないとなれば、株価が下がるペースもはやかろう。どうも心配である。それで、まずはOECDのCLI(=先行指数、Composite Leading Indicator)をみてみた。
Source: OECD DataLab - StatExtracts
上の図を見ると、日本、US、ユーロエリア、G7、Chinaなど、回復ペースに違いはあるものの全体的に経済活動は上向きであり、明らかに景気後退に陥っているのはブラジルと韓国のみである。グラフが見づらくなるので多数の国を省略しているが、足下の経済動向に心配するべき停滞はうかがわれない。
本日の道新に『コメ減反、見直し着手—所得補償減額を検討』と見出しが出ている。3面の解説には「農政、転換の可能性」が指摘されている。減反政策とは、コメの販売価格を高めに維持するための数量戦略である。この戦略は、日本の国内市場を国内農家が独占していることによって成立する。どうやらTPP発効後に備えて政府は下準備をはじめたようでもある。先日も日本の家庭の平均収入はドル換算で韓国の2倍に達しているにもかかわらず、毎日の食費に割かざるをえない比率、つまりエンゲル係数は逆に韓国の方が低く、日本の家庭は収入の割にゆとりがないという点を書いた。本筋に沿って議論が進んでいるように思う。経済は段々と良くなって行くとみる。
それにしても、保有しているアメリカ株と日本株。いつの間にかアメリカ株の時価評価額が日本株を逆転してしまい、半分以上はアメリカ株でもつようになった。とにかくアメリカ企業は成長しつつあり、日本企業は現状維持。この勢いの差が株価にも現れる。日本の制度が悪いのか、日本企業の活力が乏しいのか、何が問題なのか指摘するのも難しいが、これではまずい。
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