2022年10月8日土曜日

一言メモ: コロナ感染者数もめっきり報道されなくなったが・・・

もう周知のことだが、国土交通省観光庁のホームページには以下の通知が記載されている:
令和4年10月11日から、外国人の新規入国制限の見直しに基づき、外国人観光客の入国について、受入責任者による入国者健康確認システム(ERFS)における申請を求めないこととし(受入責任者制度の廃止)、併せて、パッケージツアーに限定する措置を解除(個人旅行の解禁)することとしました。

併せて、国内旅行では「全国旅行支援」が始まり、いよいよ景気刺激策の柱である観光業支援が本格化してきた感じだ。

ただ、ここに来て、懸念もある。キーワードを<コロナ感染者数 (国名)>にしてGoogle検索をかけると、その国の最近のコロナ感染者数のデータがグラフとともに一発で出る。これをみると、アメリカ、アジア、オーストラリアなどは確かに感染者数が減っているか、少ないか、あるいは下降トレンドにあるが、ドイツ、フランス等々、ヨーロッパでは最近になって急激に増えている。

小国オーストリアでは医療担当閣僚が、室内でのマスク装着再義務化について発言し、批判されているそうだ。

 In der „ZiB 2“ am Mittwoch sagte Gesundheits- und Sozialminister Johannes Rauch (Grüne), er werde dann etwas unternehmen und beispielsweise eine FFP2-Maskenpflicht in Innenräumen anordnen, wenn die Situation in den Krankenhäusern „eskaliert, bedrohlich wird, ein Notstand eintritt“. Eine Aussage, die ihm viel Kritik einbrachte und die „wirklich unglücklich formuliert“ gewesen sei, sagt er im Interview mit der „Presse". „Denn natürlich ist es meine Aufgabe zu reagieren, bevor etwas eskaliert. Ich kann nicht warten, bis ein Fluss überläuft, und mich erst dann um den Hochwasserschutz kümmern.“

Source:  Die Presse,  07.10.2022 um 21:17

医療機関の状況が緊急性を増し、必要性が高まれば、例えば「マスク義務化」などの必要な措置をとる、と。上の最後で言っているように、洪水がやってくるまでは洪水対策をせずに待つ、などということは出来ない、と。そう明言している。

日本ではマスクをいつまでするんだと、世界をみろ、と。こんな論議があるようだが、外国では当たり前のことを当たり前のこととして担当閣僚がインタビューで応えている。この辺の社会的、というか政治のメリハリが日本では皆無で、これがマア「日本的」ということなのだろうか。日本人は政治家が指示をして行動変容をするのが嫌いなのだろう。どうも民主主義政治は日本には根付いていないようだ。まだなお「道遠し」である。

批判や非難にさらされようが、必要なことは責任あるものとして断固やる。そんな毅然さが羨ましいネエ。民主的手続きで選ばれた閣僚が、公共の利益のために時の世論に反して断固為すべき事を為すのは、なにも反民主主義的ではないのだ、と。そう感じるのは小生だけだろうか。

ま、ヨーロッパから日本を訪れる観光客はそうそう多くはないだろうし、今度の旅行支援は年内を予定しているようだ。ヨーロッパの感染者数増加はそれほどの脅威でもないだろう。


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