10月4日付けのWall Street Journalの論説『プーチン氏の「核の脅威」は本物』はかなり面白い。
ただ、全体としての観方は、要するに
アメリカは正しい。英米は正しい。西側は正義の側にいる。
ということを言いたいようだ。
ロシアのプーチン大統領がいま主張している世界観と同じような思想は、一言で言えば、アングロサクソン、分かりやすく言えば、英語を母国語とする国々に対する敵意に基づいており、
ナポレオンなら今回の演説内容の大部分を伝えることができたことだろう。ドイツ皇帝ウィルヘルム2世、アドルフ・ヒトラー、ヨシフ・スターリン、東条英機をはじめ大日本帝国の指導者たち、イランのアヤトラ・ルーホッラー・ホメイニ師、ウサマ・ビンラディンといった非常に多様な人物が、プーチン氏が展開した批判の多くを共有していた。
こんな具合に代表的な反英米的な人物を列挙している。これを見ると、戦前期・日本の指導者も含まれていて、ああ、日本の政治家も世界史的な役回りを演じたポジションの一角をナポレオンと並んで堂々と占めているんだネエと、日本人である我が身としては、うたた「誇らしい」気持ちにひたれるというものだ。ここに現代中国のトップである習近平やインドのトップであるモディ首相が含まれていないのはアメリカのメディアなりの「忖度」であるかもしれない。
これほど自信に満ちているにも関わらず、最後に
しかし、米国の死活的な国益に同氏がもたらす脅威を過小評価してはならない。ウクライナで核兵器を使用するという脅しは、真の脅威である。
こう結論付けているのは、なるほどネエ・・・と、この辺りにアメリカ社会の根底に流れる「不安」というか、安全保障観の心理的側面が表面化しているようで、
マア、オタクはオタクでそう考えていて、それが当たり前でござんすヨ。何て言っても、自分チが一番大事ですからネエ・・・いざとなったら人ンチが困っても、今は動けネエ、助けるから自分で何とかしろってネ。そうなるのは仕方がネエってものですヨ。
こんな落チになるだろうか。
国歌、いやもとい国家安全保障って奴も、この位の認識に基づいて、体制を構築するべきであろう。
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