東京の日経平均株価とニューヨークのダウジョーンズ平均が、相互に依存して変動しているというのは、よく指摘されている「事実?」である。
確かに大規模投資機関はグローバルレベルで資産管理をしているので、東京市場とNY市場との相互依存性というのはあって当然だ。統計的な<因果関係?>という観点もありうる。
ただ、東京の円ベース株価とNYのドルベース株価をそのまま比べても、相互依存関係はいま一つ明瞭でない。
それと、コロナ・ショックからの急回復とピークアウトでは日経平均に明らかな先行性が見てとれる。
この先行性は、どうやらその後も認められるようであって、ロシア=ウクライナ戦争勃発と経済制裁、インフレ抑止のための金利引き上げなどから日米とも株価は低落したのだが、その後の回復へのタイミングをみても、東京市場はニューヨーク市場より1年程度は先行しているように窺える ― 2022年から23年までのアメリカ株価をどう見るかで「見ようによっては」だが、この辺り変動率に定常化してからレジームスイッチングVARモデルを適用すると面白いかもしれない。面倒なので自分ではやるつもりはないが。
だとすれば、いま足元で東京市場は停滞しており、8月5日には大暴落が発生した。ニューヨーク市場はまだ順風のようだが、これまでの東京市場との相互関連を思うと、必ずしもアメリカ株価は楽観できない、と。そんな見方もあるかもしれない。
備考:
データはセントルイス連銀のFREDからダウンロードしてから、Rでそれぞれのcsvファイルを読み込み、描画した。が、方法としては個別にtsibble型に変換してから日米株価、為替レートの3系列を日付でleft_joinし、データをpivot_longer、そのままautoplotという、グラフ作成としてはいま流行のやり方で描画した。図は正しいはずだが、以前のマニュアル式とは違って、逐一チェックしているわけではない。
以上、メモしておきたい。
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