前々稿で書いたとおり徒歩圏内にある寺で五重相伝をうけている最中だ。大昔は100日も寺に参籠したそうだが、現代では5日間に短縮されている。マ、何事もタイパ重視、インスタント化という流れは国内の大学でも同じ、宗教界でも増えているが、やはり皆さん何だか非常に忙しくて、時間がとれないという客観情況があるわけだ。
今日は二日目だが、往復と午前・午後の動作、発声で結構カロリーを消費していることを感じる。カミさんも一緒に出ている。
そんな情況なので、メジャーのPOでドジャースがパドレスに負けて1勝2敗の瀬戸際に追い込まれたことは夜になってから知った。忙しいと世間のことに疎くなるのは、小役人をしていた頃と変わらない。
首相が岸田さんから石破さんに変わった事くらいは知っている。ただ石破さんは前の安倍晋三さんや主流派に干されてからというもの、もう何年も「党内野党」であり続けて、総理になってからまだ何日経ったろうかという時点だ。
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こんな駄文があれば面白いという思い付き……
ところが、ネットや大手マスコミを見ると、実に評判が悪しく、まるで石破さんが不祥事を起こした責任を頬っカムリしようとしているとか、当の不祥事を起こした主流派の面々にいかに残酷な仕打ちをしているかとか、更には裏金議員をここまで追い詰める必要はあるのかとか、不憫ではないかとか、旧統一教会との協力や裏金作りが世間からヒンシュクをかっている中で次の選挙で負ければ負けた責任は新総裁の石破さんにあるとか、……どれもこれも奇妙な屁理屈で、不祥事をしでかした当事者ではなく新たな総裁を非難しているのでございます。実に「世論」というのは全くワケが分かりませぬ。
カネでも流れているのか…?それこそ貯めてきた「裏金」がいま流れているのかもしれませぬが、縁に繋がる人々が旧主流派にお世話になってきた恩返しに「逆徒・石破」を排撃しているのか……?その支持率をとにかく落とそうという腹積もりなのか…?何だか「石破三日天下」を待望している旧・主流派シンパが日本の政界、政界周辺に数多いるのは間違いございませぬ模様。
これが中国共産党の支配者交代なら、これから大量粛清が始まること必至だが、ここは(残念ながら)戦後日本であります。民主主義は民主主義でも、洋風、韓風、大陸風のガチンコ勝負とは異なる和風の寄合民主主義であります。
情け無用の腕力で決着をつける修羅場などはなく、多分、田中角栄首相が金脈問題で退陣した後にクリーン三木が政権についた頃の往時を思い起こさせる様な、ダラダラと続く「イビリとシカト」で何か月もが経過するのでございましょう。
そして、気がつけば日本はデフレに逆戻りか、それともインフレ5%になってしまっていたとか、どんな未来が待っているのか見当がつきませぬ。
もう頼りは自衛隊だけだと言えば、三島由紀夫の二の舞になってしまうのでございましょう。それでも、戦後日本の民主主義が行き着いた果てがいまの社会かと思えば、どこで間違えたのであろうかと悔いは千載に及ぶことでございましょう。
やはり
Vox Populi, Vox Dei
人々の声は天の声
ではなく
Vox Populi, Vox Diaboli
人々の声は悪魔の声
と視ておく方が的を射ているのかもしれませぬ。
一体、日本の世論が停滞日本を救う見通しはあるのでござりましょうか?解決策は、真っ当な経済学者、政治学者なら、既に成案が出来ているはずでございましょうに。
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