2024年10月1日火曜日

ホンノ一言: いまのイスラエルの軍事行動ですけど……

イスラエル vs ハマスの紛争が拡大して、イスラエル軍は今度は隣国レバノンへの地上侵攻を開始したようである。

ガザ市は自治区とはいえ曲がりなりにもイスラエル国内だが、レバノンはレッキとした独立国である。

目的はレバノンを活動拠点にしている「ヒズボラ」というテロ組織の壊滅(あるいは懲罰?)である。「テロ集団掃討」が目的であるから、レバノンという隣国に対して「宣戦布告」をしたわけではない(ようだ)。


ただ、勝手に思うのだが、イスラエルの軍事行動のパターンは、ずっと昔に日本の帝国陸軍が中国に対してとった行動と、非常に重なっているような気もする。

あの頃、満州事変を計画した理由は、日本が(国際的に承認された)権益をもつ満鉄沿線の秩序を確立するためであった ― あくまでも表向きは、だ。

「日中戦争」という戦争は、表向きは宣戦布告なき「日華事変」であり、日本からみれば反日活動を活発化するテロ集団を覆滅するための「匪賊掃討」がそもそも当初の目的であった。

それが中国の反日感情に火をつけ、実質的には国と国との「戦争」になってしまったのは、日本が愚かであったというしかない、というのが小生の歴史観だ。


イスラエルが目標とするところも「反ユダヤ主義」に立つ「テロ組織」の覆滅である。イスラエルは「自衛権」を発動しているのだ。しかし、当時の大日本帝国も表向きは(領土的野心のない?)「自存自衛」が目的であるとしていた ― あくまで表向きではあるが。

違いがあるとすれば、イスラエルの理念と自衛権の発動はアメリカ政府が承認しているが、その昔に帝国陸軍がとった「自存自衛」のための軍事行動は、中国への侵略であるとアメリカが判断した、どうも違いはこの点だけである。こう見えて仕方がない。

マア、細かく言えば、今のイスラエルと昔の大日本帝国と、同じ軍事行動でも本質的違いがあるという理屈があるはずなのだが、専門外で不勉強なため、すぐに答えが出てきそうもない。


多分、こんな事をいうと、西側主要国の価値観と衝突して、叱責されるのでしょうが、胸にわいて来る疑問は消しようがなく、あるものをないということは出来ませぬ。

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