検索エンジンをGoogleからChatGPT Searchに変更したのだが、これがかなりイイ。検索する際のキーワードをどう入れれば、使える結果が返って来るかなど、考えなくともよくなった。
Googleで検索するのは、単純な事柄を確認したい時だけになってしまった。
とりあえず疑問に対して回答してほしいんだけど・・・
という場合は、Googleのマニュアル検索より、AIによる自動レポートが遥かに使えると感じている次第。
今日も
日本が輸入米を増やすという方向をどう考えればいいですか?
と質問した。
ワイドショーでもMCが何かといえば出演中の専門家(?)にコメ関連の質問をしては回答させている。というか、連日、同じ話題で同じような議論を繰り返しているのが、4月以降のメディア風景になっている。
聞くたびに
もっとマトモな回答は出来んのかなあ?
と感じる場面が余りに多いのだ、ナ。
そこでChatGPTにきいてみた。
上の問いかけに対して、すぐにレポートが返って来る。使用モデルは"4o"だから、無料アカウントで誰でも利用できる(はずだ)。拡張機能としてインストールしておけば、Google Chromeで使えるし、これをデフォールトのサーチ・エンジンにしておけば、普通に検索すればChatGPTのWEB検索になる。
上の問いかけに対する回答を、以下、星印の仕切り線で引用しておこう。
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ChatGPT:
日本が輸入米の増加を進める背景には、複数の要因が複雑に絡み合っています。この動きは、消費者、農業従事者、政策立案者にとって多面的な意味を持ちます。以下に、その主なポイントを整理します。
✅ 輸入米増加の背景と現状
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価格高騰と供給不安
2025年初頭、日本では「令和の米騒動」とも呼ばれる米の価格高騰が発生しました。その背景には、猛暑による収穫量の減少、訪日観光客の増加による需要増、そして流通業者による買い占めや売り惜しみなどがありました。政府は備蓄米の放出を行いましたが、価格の安定には至らず、輸入米の活用が現実的な選択肢となっています。 youtube.comedenred.jp
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消費者の受容性の変化
かつては敬遠されがちだった輸入米も、現在ではカリフォルニア産の中粒種「カルローズ」などが、カレーや牛丼などの料理に適していると評価され、一定の受け入れが進んでいます。 cigs.canon
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制度の柔軟化
日本はWTOの合意に基づき、年間約77万トンの「ミニマム・アクセス米」を輸入しています。その一部はSBS(Simultaneous Buy and Sell)方式により、外食産業向けなどに流通しています。この制度により、輸入米の市場への供給が柔軟に行われるようになっています。 edenred.jp+3tradinate.co.jp+3kaku-ichi.co.jp+3
⚠️ 輸入米増加のリスクと課題
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国内農業への影響
安価な輸入米の流入は、国内米の価格下落を招き、特に中小規模の農家にとって大きな打撃となる可能性があります。農業従事者の高齢化や後継者不足が進む中、農業の持続可能性が懸念されます。
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食料安全保障の懸念
輸入に依存する体制は、国際的な供給網の混乱や輸出規制などにより、食料供給の安定性を損なうリスクがあります。特に主食である米の自給率が低下すれば、有事の際の食料確保が困難になる恐れがあります。 mbs.jp+1maff.go.jp+1
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政策の一貫性の欠如
政府は一方で米の輸出拡大を目指し、2030年までに輸出量を約8倍にする目標を掲げています。しかし、国内での供給不足や価格高騰が続く中での輸出拡大は、国内市場とのバランスを欠くとの批判もあります。 mbs.jp
🔍 今後の展望と考え方
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輸入米の位置づけ
輸入米は、価格高騰時や供給不足時の「安全弁」としての役割を果たす一方で、国産米との共存を図る必要があります。用途や品質に応じた使い分けが求められます。
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農業政策の再構築
減反政策の見直しや、農業の生産性向上、若手農業者の育成など、国内農業の強化が不可欠です。また、輸出と国内供給のバランスを考慮した政策設計が求められます。
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消費者の選択と支援
消費者が国産米を選びやすい環境を整えるため、価格の安定化や品質の向上、情報提供の充実が必要です。また、輸入米との違いや特徴を明確に伝えることも重要です。
日本が輸入米の増加を進める背景には、価格高騰や供給不安などの現実的な課題があります。しかし、これを一時的な対策とするのか、長期的な戦略とするのかによって、国内農業や食料安全保障への影響は大きく異なります。持続可能な農業と安定した食料供給を実現するためには、輸入と国産のバランスを慎重に考慮し、総合的な政策対応が求められます。
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深堀はしない。一往復のみ。それでも、ゼミで作成させる学生レポートとしても、相当まとまっている出来栄えだ ― 逆に、なにを「教育」で身につけてもらうかで迷いを感じる教員も多いだろう。
「輸入米増加のリスクと課題」で挙げられている第3点は大事な要点の一つだ。
最近になって、「コメの輸出拡大」に力を注ぐべきだと、自称(?)専門家がTV画面の中でさかんに力説するようになっている。が、輸出を志向するなら「コメ保護」は撤廃とまでは行かなくとも、露骨な高関税率でコメを保護するような政策は止めなくてはなりますまい。そうでなくては、海外が納得しません、テ。
つまり国産米の輸出志向とは、
コメ輸入関税率の撤廃ないし大幅引き下げを断行する。と同時に、米の生産効率化とコスト節減を徹底して日本農業の国際競争力を引き上げる。
この二本柱に軸足を移していくという提言に他ならない。とすれば
大企業への農業経営開放
こんな方向を出していかなければ、成算が立ちますまい。
どんな状況になるか分かっていますよネ?
と逆に聞きたいところだ ― 個人的には、それでもイイと思っているし、農業というのは都会の大地主(≒大資本)と小作人(≒農業労働者)とが役割分担して行う産業なのだと割り切るしかないとも思っているのだが、戦後日本社会の最も良質な側面がこれで崩壊するに至るのは、何だか淋しく感じるのだ。
AIも触れているが、現在の高コスト体質をそのままにして、コメの輸出を増やそうとしても、輸出余力などはないし、国際競争力もない。輸出補助金などを予算化すれば、それこそ自由貿易の否定ともなるし、TPPの精神はどこへ行ったのかと非難もされるだろう。下手に輸出を増やせば、(AIも触れているように)国内のコメが不足し、輸出と同じ量の外国米を輸入するハメになり、日本国まるごとコメディを演じるという恥ずかしい仕儀になるだけだ。
初回の論点整理としてはイイ出来栄えだ。
日本の大事な政策を議論する際には、まず誰でも利用できるAI作成のレポート位は、視える化したうえで、番組編成、紙面編集なりを考えるべきではないだろうか? ― メディアお気に入りの知人に取材してもカタチだけで「使える情報」にはなりません。無駄です。
いまの現状から予測するに、もはやテレビに出演している専門家もコメンテーターも不要である。
ギャラは最先端の技術開発に振り向けるべきだ。
フェイク・コメンテーターを創作、キャラクター化して、AI同士で論争させ、それを視聴したり読んだりするのが、最も低コストでかつ生産的な情報発信になる。有害な主観が排され、客観的で真っ当な報道にもなるはずだ。何度も投稿しているが、日本のメディアを守って来た《言語の壁》はもうない。だから、日本のメディア企業が及び腰でも、海外企業が事業化して日本に進出するという可能性もある ― 《サブスク》でいくらでもアクセスできますから。
どうなるか分からない。そんなご時世になった。
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