表題の意味は明らかだろう。天災は地震に限ったことではない。
NHKから以下のような報道があった。
世界で起こりうる最大級の地震について、地球の大きさや地形から、最大でマグニチュード10前後の規模が考えられるという分析結果を東北大学の専門家がまとめました。起きるとは考えていないとのことだが、もし起きればどんなことが起きるかを理解しておく必要があるということだ。
この分析結果は、21日に都内で開かれた地震の専門家の会合で、東北大学大学院の松澤暢教授が報告しました。
それによりますと、地球の大きさや巨大地震を起こす可能性のあるプレート境界の断層の長さなどから、考えられる地震の規模は最大でマグニチュード10前後だとしています。
マグニチュード10は去年3月の巨大地震の32倍の規模で、これまで知られているなかで世界最大の1960年に南米チリ沖で起きたマグニチュード9.5の地震を上回ります。
例えば、北アメリカからカムチャツカ半島、そして、日本の南にかけての海溝沿い8800キロの断層が20メートルずれ動くとマグニチュード10になるとしています。
松澤教授は、こうした地震が起こると、揺れの長さは20分から1時間ほど続き、揺れが収まる前に津波が来て何日も続くことが考えられると指摘しました。
そのうえで「マグニチュード10が絶対、起こると考えている訳ではない。東日本大震災でマグニチュード8クラスまでしか起こらないと思っていたらマグニチュード9が起きたので、僅かでも可能性があるならば、どういうことが起こるか事前に理解しておくことは必要だ」と話しています。(11月22日 5時18分配信)
具体的なイメージがないので、東日本大震災の32倍と言われてもピンとこない面があるが、そんな大地震が発生する確率をゼロではないと考えるならば、大隕石が地球に衝突する確率も当然ゼロではない理屈になる ― こちらは歴史的に「頻繁に」とは言えないまでも、現に目撃されている例もあるのだから。実はこの話題、以前に投稿したことがある。
高さ数千メートルの巨大津波は、いかに大地震といっても想像しにくいが、大隕石の衝突であれば「これはありうる」、そう思ったりするし、それほど昔ではない時期に現に起こっている巨大隕石の落下は、決して確率ゼロではない、やはりそう考えるべきなのだろう。だから何が出来るか、そんな問題もあるわけであるし、もしいま類似の天災が起こったら、世界の文明はどんな打撃を被るか、そんな検討課題もあることはあるのだな。
「事前に理解しておくことは必要だ」。そう言えることは確かだと思うし、そういう議論をするとしても、それは終末史観にはあたらないだろう。
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