今朝の日経朝刊に米国内金融機関の健全さに関するIMF調査結果が報道されている。
【ニューヨーク=斉藤雄太、ワシントン=高見浩輔】国際通貨基金(IMF)は11日、米地銀の破綻で広がった金融不安が銀行経営や経済活動に与える影響を分析した報告書を公表した。米中堅銀行が金利の急上昇で膨らんだ保有債券の含み損を実際に損失処理すれば、1割弱の銀行が資本不足に陥るとの試算を示した。銀行が融資を絞ることで米欧の成長を下押しするとも指摘した。
Source:日本経済新聞、 2023年4月12日
IMFは世界経済の成長見通しを下方修正したが、更に金融機関の信用収縮が起きる場合の危険性を今日届いたメールマガジンでも伝えている。
Our growth-at-risk metric, a measure of risks to global economic growth from financial instability, indicates about a 1-in-20 chance that world output could contract by 1.3 percent over the next year. There’s an equal probability that gross domestic product could shrink by 2.8 percent in a severe tightening of financial conditions in which corporate and sovereign spreads widen, stock prices fall, and currencies weaken in most emerging economies.
ところが、イエレン財務長官はこう語っている。
イエレン米財務長官は、最近の銀行混乱にもかかわらず世界経済は半年前より良くなっているとの認識を示した。
イエレン氏は11日の首都ワシントンでの講演で、自らが2月に表現していた、世界経済は「昨秋に大方が予想していたよりも良好な状況だ」との見方を振り返り、「その基本的な状況はおおむね変わっていない」と続けた。発言は講演原稿に基づく。今週は世界銀行と国際通貨基金(IMF)の春季会合が開かれる。
Source:Bloomberg、2023年4月12日 0:50 JST
世界経済情勢が改善されているなら、なぜIMFは成長見通しを下方修正したのか…?
分からぬ。道理が通っていない。大丈夫?
バイデン政権が進めている政治は、外交については何だか「下手くそだナア」と思いながらフォローしてきているが、ここに来て外交だけではなく金融財政面も「こっちも結構、下手クソだよ」と、そう感じ始める今日この頃でございます。
予測区間の中の悪い可能性が現実になるかもしれない。
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