しかし、今日は住職が宅に来て毎月の読経をして帰る日であったせいなのかもしれないが、前にもとりあげたルドンの別の絵をみたい。なんだかルドンなのだよね、そんな心持ちなのである。
Redon、The Seashell、1912
実はこの絵に描かれた貝殻と瓜二つの形をしたのをもっている。27か28歳の時、休みをとって真夏の小笠原・父島を訪れた時に、手に入れたものだ。もう30年以上が経ったのか。そう思うと、よくもまあ、まだ手元に残っているものだ。耳に当てると、夢の様な遠い世界から聞こえてくる海鳴りのような音がする。そういえば、今日は北海道地方は風が強くて、宅から出て海を眺めると、白波が目立ち、ドオンドオンという波の音が聞こえてきた。家がたっている高台から磯辺まで何百メートルの距離があるのか、海の音はずいぶん遠くまで響くものである。
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